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2012年11月 3日 (土)

洞窟の夢 ~前世 1~ 

どこからか風が流れてくる。
少し涼しくて、やわらかな風。

何度か、その風がどこから流れてくるのだろうと、起き上がって調べてみた。
家の真ん中の部屋の、どこにもそんな場所はなかった。


風が顔にまとわりつく。
水の中を泳いでるかのような感覚になる。

あの夢が始まる合図。

                        *

初めてその夢を見たのは、中秋の名月の頃。

その頃、”月瞑想”というのをしていた。

深い呼吸をしながら、月を思い浮かべ、その光を全身に巡らす。
その後、今度は地球の奥深くに意識を伸ばして、そのエネルギーを全身に巡らす
というもの。

小説の中で読んだものだったと思う。
”月”ではなかったけれど。

瞑想をしようという気はなく、ただしようと思っただけ。


ずっと後になって、それが「前世を思い出す」手段の一つと聞いた。       

 

その日の月は特別綺麗だった。

横になって目を瞑っても、その月がありありと思い出された。

そして、涼しい風がどこからか流れてきて、顔にまとわりついてきた。


                        *


高く澄んだ音がした。
水の音?

そこは、洞窟だった。
ほんのりと明るい。
ヒカリゴケが光を放っていて、洞窟を淡く照らし出していた。

私と同い年くらいの男の人と何かがいる。

猫。羽根がある猫。
普通の”猫”ではない。
人語を話し、理解するのだから。
”この子は仲間”
「今の私」がそう理解していた。
しゃべる猫なんて、妖怪か魔物か。


そこで、何か”人でないもの”と剣で戦った。
鋭い痛み。
わき腹を”人でないもの”の爪が引っかいた。

「少しかすめたただけ」
戦いの後、男の人に告げていた。

私は傷口に手を当てた。
そうすると、傷が治っていく。

                        *

わき腹が痛む。
ずきずきする。
目が覚めて思ったのは、「かすめただけじゃないじゃん」という言葉。
そこには、薄く赤い複数の線。

夢の中の”人でないもの”が傷つけた場所と同じ。

”この夢は、ただの夢じゃない”そう思った。
赤い線は、しばらくしたら消えた。

                                           *


この夢は「洞窟の夢」と呼んでいる。

次の年の同じ満月の頃、再び見る。
体育館程もある広い空間の洞窟の中。

周りはあふれるような人。

目の前を人が歩いていった。
頭がリスで、体がギリシャ神話に出てくる戦士のような体格の人。
なぜ、「プロレスラーのよう」ではなく、そう思ったか。
身に着けているものが、ギリシャ神話の中の”戦士”のそれだったから。

他にも半人半獣がいた。
もう思い出せないけど、「リス」は”今の私”にとって、強烈だったらしい。

たくさんの”人”の中に、普通の人も混ざっていた。
半々というところか。

 

あくまでも見た目は「普通」であって、こんなところで屈強な半獣たちといるのだから、
「普通」ではないだろう。

半獣は強い。
”作られたもの”という言葉が思い浮かぶ。
その中にいる私は何者か。

まもなく、主催者が声をあげる。

 

「レースが始まる」

「いよいよだね」そんな言葉を隣の人に声をかけた。
あの男の人がいた。
明るいところでみると、結構若い。
16~17くらいか。

「リュウ」だ。
そう思った。

翼のある猫もいた。

その夢はそこまで。
前の夢の前か、違う時か分からない。

ただ、レースに参加した人達が、あの”人でないもの”と戦うのだということは
分かっていた。

                       *

その頃に見た夢。

洞窟の中に地底湖があった。
向こう側に行くには、これを渡るしかない。
多分、ただの水ではなかったのだろう。
指を浸すことすらできない”もの”。

「大丈夫よ」
そう言った女の人は、にっこりと微笑んだ。
お日さまのようなまぶしい笑顔。
ゆるいウェーブがかかった膝まで届く長い髪をしている。
その髪は金色。

 

名前は「サラ」。

サラは呪文のようなものを唱えた。
3人は難なく、その地底湖を泳ぎきった。

そこには、リュウもあの猫もいた。
猫は水が嫌らしい。
さっさと飛んでいった。

                       *

ただ一度、ただ一度だけでも見れば分かる。
他の夢とは違う、その現実感。

リアルな感触。
そこで傷つけば痛いし、目が覚めると同じ場所に、現実の私の体に反応がある。

何より・・・自分の魂の震える音が聞こえる。
これはただの夢ではないと、全身で感じる。


その頃、もう一つ、「別の星の夢」も頻繁に見ていて、
夜毎に魂だけが別の世界に行って、色んな経験をするのだと思っていた。

「別の世界の私」、「その経験」、すべて今の自分のものだと自然に受け止めていた。

 

でも、そこははるか昔の国。
海の藻屑と消えた国。

ここは、この国は「ムー大陸」と認識していた。

何年かの後、佐々木君紀さんの「アトランティス」という小説を読んで驚いた。
その「アトランティス」が私が見た世界の背景とあまりにも似ていたから。

「ムー」と「アトランティス」は、決してお互い干渉しない世界。
存在は知っていたけど、干渉できない。
なぜかは分からないけど。

(別の星の夢 2 に 続く)

                                              *

 

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