現人(あらひと)神社 福岡県
福岡市の南、背振山の麓の筑紫郡那珂川町に、現人神社があります。
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鳥居と拝殿は西向き。
海の神様が祀られている証だそうです。
ここから海までは10キロほど離れているのですが。
最も古い神社の一つとされていて、博多や大阪の住吉大社の元宮だと言われています。
祭神は、「底筒男神命・中筒男神命・表筒男神命」
住吉三神です。
神功皇后が大陸へ出征する際に、姿を現し皇后を守った神。
「人の前に初めて姿を現した神」
現人神社の名前の由来です。
この神様は、大事の際に人の前に姿を現し、神通力を振るうと言われています。
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日本書紀の神功紀に、神功皇后が指揮を執り作ったと言われる「裂田の溝」
(さくたのうなで)のことがありますが、それはこの土地にある神田へと
水を引くためだと書かれてあります。
博多の住吉大社が出来た頃、海は南区の塩原(しおばる)辺りまできていました。
大社は入り江の中にあったらしいです。
そのもっと前の時代、おそらく博多のほとんどは海の底だったのでしょう。
この辺りに最初の住吉さんがあるというのも、なんとなく分かるような気がします。
ここで「流鏑馬」もするのです。
どこでやるのかと思っていましたら、ユーチューブに映像がありました。
この神社の前の道。
車が一台通るのがやっとの住宅街の道でです。
的の後ろに、車!家!
そこを失踪する馬。
放たれる矢!
とても迫力がありました。
今年こそ、見てみたいです。
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この神社に来ると、いつも光に包まれているような気がするのです。
キラキラした光に包まれるような。
お社の大きさで神様の力は測れないということでしょうか。
パワースポットとして、知る人ぞ知る神社だそうです。
この神社のことを知ってから、那珂川町に興味がわきました。
日本書紀にある、現存する「裂田の溝」「迹驚岡とどろきのおか(安徳台)」。
那珂川町はあまり知られていませんが、かなり面白い土地なのです。
「裂田の溝」、「安徳台」のことは後ほど。
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(追記)
先日、ふと気になって「現人神」を調べました。
何かを調べていた時、偶然、開いていたページが「出雲大社」「伊勢神宮」だったので、
調べてみたのです。
大辞泉に載っていた意味の一つには、
「随時、姿を現して、霊験あらたかな神。特に住吉や北野の神などをいう」
とありました。
住吉さんは、もともと「現人神」と呼ばれていたかもしれません。
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こんにちは&初めまして!
blueって言います。
写真すごく良く撮れていますね。
なんか見ていてほっとします...( ´・ω・`)
やぶさめ見られるといいですね!
私も見たことがないので一度くらい
お目にかかりたいものです。
投稿: blue | 2013年4月27日 (土) 13時19分
はじめまして、blueさん
コメントありがとうございます。
ほっとするような”感じ”を受け取ってくださって、
とっても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします
投稿: 弥沙(みさ) | 2013年4月28日 (日) 00時15分