世界の色
昔見た、雑誌にあった。
「堕胎された赤ちゃんはどこに行くの?」と。
ある病院では胎盤と共に冷凍され、
えな(胎盤)業者が引き取っていく。
そして別の名前になり、ある化粧品会社の原料になると・・・。
生命力の源であるそれを原料に。
(20数年経っているので、今はないと思いたい)
この世はどんな恐ろしいことも起こり得る世界なんだと感じた。
深い深い闇。
闇の色。
気づかない人は、永遠に触れることがない。
中学の時の恩師の言葉が今も忘れられない。
何の例えだったのかは忘れてしまったけど。
「廊下に落ちているごみに気づかない人と、
気づいても拾わない人。
いけないのは、気づかない人」
・・・気づいてたら、いつか拾う時が来るかもしれないから・・・
目を開き、耳をすませ、この世を受け止める。
今はまだ何もできなくとも、何かが出来るときが来るかもしれない。
*
野良猫を気にかけ、看病し、それでも手を尽くしきれなかったと後悔する人。
亡くした人を想い、深く悲しむ人。
何かに憤り、自分のことのように心配する人。
日々の生活に追われながらも、誰かを慈しむ人。
それから・・・。
世界は深い闇ではない。
人が他を想う限り、闇にはならない。
ひとりひとりが光を宿す限り、星は輝く。
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