みちびき その5 ~声~
その時、声が聞こえたのです。
虚空から降ってきたかのように・・・。
*
その人とは、結納までしたのですが、色々あってしばらく
音信不通になりました。
その最後の日の電話の後、
(あぁ、やっぱり)
色んな意味でそう思いました。
やっぱり。こういうことになることは初めから分かっていたんだ。
「未来の記憶の夢」を見た時から。
もしもこの人と結婚するなら、再び会うことになるだろう。
また会う事がないのなら、関係のなかった人なんだと。
一日泣いて、すっきりしました。
*
私は今を生きているのか、前世の為に生きているのか、どっちだろう。
ただ、「夢の人」かもしれないから待たなければならない、なんて思いは微塵も無く。
でも心のどこかに「夢」が引っかかっていたのも事実。
また会うことになるのかもという思いと・・・。
その思いを引きずったまま・・・。
3年近く経ちました。
その日、突然の電話。
「また会いたい」とのこと。
「ちょっと考えさせて」と切りました。
電話を切った後、泣きました。
私はどうしたらいいの。
色んな思いが交錯して、心の中で叫びました。
その時。
<<許すこと>>
声が聞こえたのです。
はっきりとした声が私を包みました。
・・・それは前世の私の声。
いつの私か分からないけど、前の世の私の声でした。
あぁ、許せばいいんだ。
すとんとその言葉が胸に入ってきました。
そうか、許せばいいんだ。
ただ、許せばいい。
と。
許すことで前に進むこともある。
*
私は今を生きていながら、前の世の私に生かされている。
この時、そう思いました。
前の世の私。
生まれる前の自分です。
きっと、人生は生まれる前から決められている。
決めたのは自分。
生まれてくる前の自分が決めた道なのでしょう。
だから、それを選んでしまうような気がします。
生まれる前の自分に導かれて行く先は、きっと自分が望んでいた未来。
奈良の土地に生かされた命。
生まれる前の私に生かされた命。
無駄にはしない。
進むべき場所に進む。
どこにだって生きていける場所はある。
(ただ、彼が「夢の仲間の一人(7人の一人)」だと確信してるわけではありません。
この世で出会わなければならない人の一人だとは思っています。)
リアルでその声が聞こえたのは、この一度だけでした。
(つづく)
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面白いです。興味深く読ませて頂いております。
白龍・青龍の夢のお話も
楽しみにしております。ヾ(^v^)k
投稿: えみこ | 2013年12月13日 (金) 19時13分
コメントありがとうございます
自分の今のことを書くのって、ずっと躊躇していました。
でも、「不思議なこと」の存在って、
人の気持ちを強くするんですよね。
人は生まれ変われる。
一度きりじゃなく、また会いたい誰かに会える。
それだけでも、私は分かってよかったと思います。
龍の話、とっても意味深だったので、
その内書きますね
投稿: 弥沙(みさ) | 2013年12月13日 (金) 19時32分