夢顕現 その3 ~現実に~
その「古代の奈良」の夢を見たのは、高校を卒業してしばらくのことでした。
その世界は1度だけでしたが(風景だけなら何度か)、
高校の3年間、2つの世界の夢を毎夜、見続けました。 .
*
.
その内の一つの「別の星の夢」
この星よりも科学が進んで、緑の多い星でした。
超能力を使って、依頼された仕事をこなしているようでした。
依頼に応じて仲間と組んでいましたが、いつも一人だけが分かったのです。
彼の名は「リュウ」
彼の力はその星でも「特別」だったそうです。
*
もう一つの世界の夢は「洞窟の夢」の世界。
今、「ムー大陸」と言われている場所のようでした。
もしかすると異世界のことかもしれません。
この世界にも「彼」がいたのです。
姿形は(おそらく)違っていたのですが、「リュウ」と呼んでいました。
同じ人(魂)だと、夢を見ていた私は認識していました。
怪物が出てきたり、超能力を使っていたりと、とても非現実的なのですが、
違和感なく夢の中の「私」を、自分自身だと受け留めていたのです。
.
それらの夢をぱったりと見なくなってから、卒業した春に彼女たちと知り合いました。
(「前世の仲間」)
最初はオカルト雑誌の投稿欄でした。
それを見なくてはならないという、焦りにも似た衝動があって、
何冊かの本のそこだけを探すように。
「TZ(トワイライト・ゾーン)」という雑誌の投稿欄に行き当たりました。
「(前世の夢のことが書いてあって)
私たちは沙霧、桜花林、孔樹。仲間の竜厘、卑弥果、瑠蘭、希境を探しています」
と。
夢の内容はさっぱり分かりませんでしたが(適当に書いたそうです)
ただ、その「リュウ」という名が気になったのです。
彼女たちに手紙を出しました。
「リュウという人から何か連絡があったら教えてください」
ですが・・・、何度か文通する内に、自分が見ていた「別の星の夢」が、
彼女達の前世の夢と同じだと分かったのです。
彼女達は、私の前の世の名を教えてくれました。
<貴女は、卑弥果>
そして、「彼」の名を知りました。
<彼は、竜厘>
*
その時、それらのリアルな夢は、前世だったのだと初めて知りました。
とても非現実的な世界。
ですが、歳も距離も数百キロと離れ、まったく接点の無かった彼女達と同じ夢を見ていた。
私が見ていた、「別の星」と「洞窟の夢」。
ただの夢でも別の世界でもなかったんだと・・・。
*
古い時代からだと、「洞窟の夢」の世界、「古代の奈良の夢」、「別の星の夢」です。
「古代の奈良」の時、「私」と「ニギハヤヒ」が出会って思いだした前世は、
「洞窟の夢」(ムー大陸のような世界)の2人でした。
他にも転生があったかもしれませんが、その3つの世界しか見ていません。
.
文通をしていた彼女達(二人)とは、その後、音信不通となってしまいました。
.
その少し前に夢を見たのです。
夢に入る時も、今の私の意識が、そのまますべるように入っていきました。
その夢の中で、「燃え上がる東京」と「3体の黒い巨人」を見せられました。
そして、「私たちは7人出会わなければならない」と。
その後、あることを告げられて夢が「閉じて」いきました。
同じ夢を仲間の一人も見ていたのです。
私とは、夢の中の状況や言われた言葉が微妙に違っていたので、
同じ夢を共有したわけではなさそうでした。
.
この夢を見て以来、忘れられないのです。
前世でも過去は過去と、あまり気に留めていなかったのですが、
私の場合、それではいけない、と。
*
それからずっと一人で探しているのです。
夢の中の仲間を。
ただの夢ならそれでいい。
今の私に何の力もなく、何が出来るわけでもないのですから。
でも、何もしなかったという後悔だけはしたくない。
.
まだ「その時」は確実にきていないのです。
.
そして、その数年後、「ARION」に出会いました。
.
(つづく)
« 夢顕現 その2 ~邂逅~ | トップページ | 夢顕現 その4 ~宇宙神霊 ARION~ »
コメント