現人神社の神との邂逅

本来、瞑想とは無になることだそうです。
何も考えない。
その時間を楽しむ。
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ですが、それは“普通の”瞑想とはちょっと違ったようです。

友人と時間を合わせてやった瞑想では、同じ映像を”見る”ことや同じ言葉を”聞く”ことがあり、
その間にあったことは、少なくとも私の想像の範疇を越えていました。
  
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その日、ふっと（瞑想状態に）入ったと思うと、那珂川町の現人神社の上空でした。

とてもリアル。
境内にある木の葉の一枚一枚まで鮮明に輝いて見えます。
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いい香りがしてきました。
ずっと後になって分かるのですが、これは彼らの匂い。

少し甘くて、花の香りとはちょっと違う・・・。
遠い懐かしい記憶を刺激するような優しい匂い。

あぁ、そういえば檜の香りに似ている。（と、今思った）

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お宮の横の大樹の上の辺りからすーっと降りていくと、
鳥居の横にある案内板と、手水舎の間あたりに人影が見えました。
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やけにごっつい体のその人は、一目で神だと分かりました。

袖なしの、足元まである真っ白な服を着て・・・。
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（今回、書くに当たって該当する物をネットで調べました。
　古代ギリシャの衣装の”キトン”のようだと思ったのですが・・・

　行き当たったのは意外にも、古代日本の”貫頭衣”。

　イラストによくあるような物ではなく、
　裾が足元まであり、腰の辺りで鮮やかな帯紐で結ばれていました。

　その長い一枚布の真ん中に頭が出る穴を開けて、腰で結べばちょうどあんな風。
　一番、そっくりな形になりそうです）

その上に両肩から、同じく足元まである
（多分）紫色の布（帯のような厚みのありそうなもの）を垂らしてます。

（後ろはどうなってるか分かりません。類似する画像が見つからなかった）
　
その神は、太い腕を組んで立っていました。

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ん？誰かに似てる。
よく知ってる誰かにとっても似てる・・・誰だっけ～～。
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私を見て、破顔一笑。
片手を上げたその人は。

あ、武藤さんだ！！！！！
（元全日本）プロレスの武藤さん。
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神などの姿は自分の頭の中にある記憶から投影することが多いと聞くので、
私の想像かもしれません。

でも多分、一番近い姿。
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　”久しぶり”

声では無い声がしました。

　最近（現実で参拝に）よく来てるじゃん。

　”・・・度目だな”

　・・・え？

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そこでふっと我に返りました。
しんと静まり返った部屋の中。

あの香りもしません。

何度目？
直接、顔を合わせるのが何度もあったということ・・・？
それとも・・・。

何度目だと言うのだろう。
何が何度目？？
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それから、すっかり武藤さんのファンになってしまいました。
見る度、現人さんで見た光景が重なって。

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いつものように、友人に今回見た光景をメールで伝えると、
プロレス好きな彼は大爆笑でした。

かっこよすぎ！！！
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その人は、現人さんの神か・・・、
はたまた、脊振山の白龍か・・・と。

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現人（あらひと）神社は、この辺では住吉神社の元宮だと言われています。

神功皇后の朝鮮出征の折、この世で初めて人の前に現れた神。
現人神。
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今回、その現人神社の神の衣装を調べたことで、分かったことがありました。
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それは次の回で。