結びの山 ~その5 筑紫三山 ~
飯盛山の頂上で感じたのは、強い結界でした。
結界という言葉が当てはまるのか分かりませんが、
”それ”と似たのを前に感じたことがあります。
奈良の大和三山です。
前の記事に書きましたが、「三角の場」というのが
一番シンプルであり
強力な場を作るのかと思います。
「産霊山秘録」の中では産霊山の頂上で、
三角の頂点にそれぞれ置いた神器が
神籬(ひもろぎ)を作っていました。
*
<筑紫の三山>というべき、特殊な場を作る結びの山の存在。
一つめの山は、西区の飯盛山。
飯盛山の麓の飯盛神社のご祭神は伊弉册神。
二つめの山は、篠栗の若杉山。
夫婦神である伊邪那伎神がご祭神の太祖宮が麓にあります。
地図を見て気付きました。
この山の側にも飯盛山があります。
友人によりますと、多少の誤差は構わないとのこと。
大事なのはそこに何があるかだそうです。
なので、この場合はもともと頂上に太祖宮があった若杉山の方だと思われます。
写真の正面がほぼ東。
薄く見えるお山が油山(自生する椿から油をとっていたことから)。
博多湾は左側にあります。
博多湾を挟んで左よりの奥の方(北東方向)に、太祖宮(若杉山)があります。
写真には映っていませんが、右の南の方角には脊振山(せふりやま)。
福岡と佐賀を隔てる山です。
(古事記にある瓊々杵尊が天降ったという”筑紫の日向の久士布流多気”
・・・クシフル岳の場所「ここは韓国に向かい・・・」ともあり、
この脊振山を示しているのだと思っています。(奇なるものがふった岳))
*「脊振山」についての記事
(「箸墓の歌」と”くしふるたけ” その2 )
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私が飯盛山に登って何か感じた山は、写真の右奥の方角。
東南になると思われます。
それが、おそらく三つめの山。
*
実は最初、コメントを頂いた「飯盛山を起点として…」という言葉を見た時に
思い浮かんだ名がありました。
「基山(きやま)」です。
福岡にある高速道路の「基山パーキングエリア」として
ほとんどの九州の方はご存知です。
こちらに来て、初めて耳にした時から、ひどく気になっていました。
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その「基山」は、まさにその方角です。
(山の呼び名は、きざん)
調べてみますと、興味深いことが分かりました。
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麓に荒穂神社があり、もとは基山の頂上にありました。
ご祭神は瓊々杵尊、五十猛神・・・。
五十猛神による日本植林発祥の地でもあるそうです。
(この神は飯盛神社にも祀られていました)
瓊々杵尊?
これは偶然ではない。
<筑紫三山>残りの山はここに違いない、と。
「キ」山。
「キ」・・・起こり。初め。
その”意味”を、言霊や数霊に詳しい友人にメールで聞きました。
( 続く )
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