結びの山 ~その8 神籬(ひもろぎ)~
筑紫平野を囲むような三角の形。
前の記事「結びの山 ~その5 筑紫三山 ~」で書きましたが、
小説「産霊山秘録」の中では産霊山の頂上で、 三角の頂点に
それぞれ置いた神器が神籬(ひもろぎ)を作っていました。
同じく、奈良の結びの山の一つである大和三山。
その中にある藤原京は、大和三山が作る神籬の特殊な場の力を
利用したものなのでしょう。
筑紫三山にもこの役目があると思われます。
飯盛山の頂上で感じた「基山」への見えない道筋。
そして筑紫三山が形作る結界のようなもの、
これがこの地の「神籬(ひもろぎ)」
<<神が宿る場所>>
友人、kono87さんによると、その中すべてが「神籬(ひもろぎ)」になります。
友人が気が付かれたのが、濃い青の三角の頂点にある
若杉山の麓の方の「太祖宮」です。
若杉宮の頂上の「太祖宮(奥宮として今もある)」から、
勧請したとのこと。
麓に宮を置く理由・・・。
ほとんどの場合は参拝しやすいようにということなのでしょうが、
これだけ綺麗な三角を形作る場所にあるもう一つの「太祖宮」は・・・。
「筑紫三山に<封印>としての役目もあるのだとしたら、
それをより強固なものにする為ではないだろうか」と。
この話は後ほど。
あるものの封印・・・便宜上、この言葉を使いますが、
ちょっと違う気がします。
”悪いものを閉じ込めてしまうという、 負のイメージはないです。)
*
地図では
(筑紫三山を「封印」の役目として考えるのなら、友人が示した水色の三角の方で)
三角の底辺に当たる「飯盛山」と「基山」を結ぶ線の真ん中、
その三角の外側に「岩戸」があります。
青い印がついている場所です。
(地図はグーグルマップより)
この辺り一帯は、昔は岩戸村と呼ばれていました。
今でも土地の人は、岩戸郷とも呼んでいます。
その「岩戸」がある福岡県筑紫郡那珂川町に「伏見神社」があります。 .
毎年、岩戸神楽が奉納されています。
(諸説あるようですが、伏見神社の元宮とも言われています。
ご祭神の淀姫が神宮皇后の妹とされている故かもしれません)
岩戸の由来は、「天岩戸」。
上の地図の印をつけた青い点の場所、「戸板」という地区に
天岩戸があります。
.
( 続く )
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