細石(さざれいし)神社 ~福岡県糸島市~
ここは福岡県糸島市三雲。
旧 伊都(いと)国。
魏志倭人伝に記録され、その場所が特定している国。
神社の由緒書きなどには、怡土国と明記されていることもあります。
その中心部であったという「細石(さざれいし)神社」
ご祭神は、磐長姫
木の花開耶(このはなさくや)姫(日向一代ニニギノミコトの妃)
糸島や博多近辺には、神話の天孫降臨に係わりのある神が祭られた神社や、
地名や地形が数多くあります。
その為、この辺りが神話の地ではないかという説もあります。
細石神社の「さざれ」は、国歌の「さざれ石のいわおとなりて・・・」の
歌詞の元になった場所だとも言われています。
「儺の国の星」に記述があったなと、紐解いてみました。
著者 真鍋大覚氏。
このブログで何度か取り上げています。
「儺の国の星~宇摩志麻治の名の意味~」など
「儺の国の星」
鐸石別星(つくしわけのほし)の項
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古今和歌集巻七 賀歌の條に
わがきみは 千世にやちよに さざれいしの
いはほとなりて 苔のむすまで
簓星(ささらのほし)がその本(もと)の名であった。杷石(さされいし)とは
砂鉄、即ち磁鉄鉱 Fe3O4 の結晶である。これを還元する名匠が
伊迹師(いとし)、五十氏(いそし)、後に万葉の頃は石上(いそのかみ)であった。
”いわほ”とは鉄のことである。鉄が分解して赤鉄鉱 Fe2O3 に
銹(さび)となって化し、苔が吸収するまでの過程を述べた古歌であった。
しかしこの内容をみる限り、砂礫が地球の造岩作用によって岩石に個結し、
ついには塵埃となり、草木に吸収されるまでの過程を説いたことになる。
(中略)
古事記には垂仁帝の皇子に伊登志別王(いとしわけわけのきみ)があった。
これを筑紫では鐸石別命(つくしわけのみこと)と書き、鞖鞴(たたら)の
元祖とした。 (中略)
鞖鞴(たたら)の鉄宰は永久に苔むすことがない。
(中略)
従って上述の古歌は千歳の年月を祝った内容に外ならなかった。
(楽譜についての記述もありました。
香椎宮所蔵の資料を提出したのが、時の宮司木下美重。
この楽譜を解読翻案した結果があの国歌の楽譜になったとも、書かれてあります)
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国歌の歌詞も曲も筑紫と深い関わりがあるようです。 *
「さざれいし」が境内にある?と探してみましけども、よく分かりませんでした。
この上の?? . 狛犬。何となくかわいい。
境内にある岩。
しめ縄がしてあります。
ご神体だそうです。
石の中央、上の方に龍が浮き出ています。
人が彫ったものでなければ。
角の周りには、花びらのように、ひらひらとした風になびくたてがみ。
とても美しいです。
写真を拡大してください。
龍か・・・麒麟にも・・・。見えますか?
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細石神社ってあるんですね。考えてみれば、国歌だなんて言っても、その中身は呪文を唱えてるようなもんで、何にも知らない事に気づきました。勉強になるなぁ。最後のしめ縄の龍の石、なんか霊験ありそうなので、ダウンロードして壁紙にさせてもらってもいいでしょうか?
投稿: ここすか | 2017年11月 9日 (木) 22時47分
ここすかさん、コメントありがとうございます(*^^*)
「さざれ」の意味が分からないと、歌詞の本当の意味が
分かりませんよね。
うちも本を見て、初めて分かりました。
写真、気に入って頂けて光栄です(*^^*)
壁紙にしてください!
きっとたくさん、よいことがあると思います
投稿: 弥沙 | 2017年11月11日 (土) 10時17分