二つの伝承 6 ~大根地山 登山(2)~地球樹~
大根地山。
頂上付近にある「大根地神社」。
神功皇后が天神七代、地神五代を祭ったのが始まりです。
この山の頂きで舞を舞い、神を招きました。
大根地。
大いなる神の地。
この地は、特別な場所にありました。
以前、神社で聞こえたことがあります。
人、様々なものの根っこにあるのが、神なのです。
この地は、特別な場所にあったのです。
山の高さは、632メートル。
麓ではなく、この場所にある神社。
ここに無ければならない。
後に山にがんがん登るようになって、その意味が分かりました。
結界」「封印」「楔」などの役目があるのです。
そこに無ければならない。
故に、山の上に上宮があるのです。
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こちらは朝近神社。
お稲荷さんは後の合祀のようです。
神功皇后が祭ったならば、ほとんどの神社では彼女の名もあるはず。
でも、ここには天神、地神の「大根地大神」の名とスサノオと大市姫命の名のみでした。
名が無いのならば、変えられて祀られているのです。
(スサノオがここに祀られる理由がない)
お社の裏手。
「お稲荷さん」は宇迦之御魂命。
ニギハヤヒ神(歳神)だとも言われている神。
かの神の「稲」の神の性質から同一神とされており、私自身はそうだと考えています。
須佐之男命、大市姫命の二柱の神を合祀し、
雲閣稲荷大神と称え奉る。
二柱を合祀してお稲荷さんとしたのならば、それはスサノオ神の子、饒速日命のことです。
では、大市姫(スサノオ神の妻)ではありません。
下の写真は、お社の正面、東側の眺めです。
ここですごく引かれたのがこの山。
木のすぐ左側の一番高い山。
神主さんが、英彦山(ひこさん)だと教えてくださいました。
「英彦山神宮」があるお山です。
(宝満山からの英彦山。今は雪ですね~)
日の神の御子(日子)が祭られていることから、そう呼ばれています。
始めは「ニギハヤヒ神」が祭られていたのですが、
天忍穂耳命に替えられたという説がある神社。
山頂は広い。
ここが神功皇后が舞を舞って、神を召喚した場所。
頂上の三角点。
こちらは北の方向。
ほぼ中央の辺りに金毘羅山と麓に「大分神社」があります。
大パノラマ!
(北側の山々。後に上の峰を全部、大根地山まで縦走しました)
上の写真は南西方向。
右側中央に薄く浮かんでるようにみえるのが、なんと長崎の雲仙岳!
先程の方々と、また頂上でお会いできたので教えて頂きました。
「この時期こんなに晴れて、こんなに見えるのは滅多にないねぇ」
と言われて、そんな良き日に来られてとっても幸せな気持ちになりました。
その登山の方の5人の内、3人が同じ町内の人だと聞いてびっくり。
世の中狭いですねぇ。
山に登ると度々あることだそうです。
お導きなのかもしれませんね。
手前の低い山は、砥上岳。
遠くの山は、脊振山系。
高いのが三郡山。その左の方の少し高くなってるのが霊山・宝満山。
(宝満山から見た大根地山。手前の左手。その右手奥が砥上岳。その間が冷水峠)
ここは…筑前と筑後の両方向が見渡せます。
命尽くしの神がいたという「境の山」とは、やはりこの「大根地山」なのでしょう。
一人になれたので、しばらく瞑想。
ここで受けた感覚は強烈でした。
地球のど真ん中にいる感覚。
要(かなめ)
と浮かんできました。
「要」、ようするに「根」。
神籬(ひもろぎ)には違いないと思うのですが、
イメージとして一番近いのは・・・。
<世界樹>
ここのような、世界樹の小型版の様なものが「要」としてあちこちにあって、それが繋がっているという感じです。
まさしく「根っこ」。
ネットワーク。
ここは、神功皇后が「羽白熊鷲」というモノから土地を守る為に神々を召喚し、祀った山。
ならば、守りの拠点。
要・・・中央・・・中心?
何の中心?
おそらく、守りの要の地であるこの山に神々を祭ったからこそ、この一帯(筑紫の地)は、それらから守られることになったのでしょう。
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”この感じ”のもっと大きな規模なのが奈良の「玉置山」です。
そういえば、平井和正さんの著作に「地球樹の女神」というのがあって、そこに「玉置山」が出てきました。
地球樹・・・世界樹と言うより、イメージが似てます。
あの話では、玉置山と何の関係があったかな。
ただ、私はあの山頂で地球と一つになる幻影を見せられました。
(「玉置神社」「全は一つ」)
山の高さとかではなく、場所の力が関係あるのだと思います。
この山も。
あぁ、そうか。
地球が放出するエネルギーの形が、「地球樹」なのかも。
だから、玉置山で地球と一体化する幻影を見たのかもしれないです。
・・・だから、ここも「要」であり、「大いなる根」であるのですね。
* .
帰りの道は、下の鳥居まで25分くらいでした。
登る途中で気付いたのですが、目の端に白い物がひらひらと。
それが白い狐の大きな尾っぽだと感じたのは、しばらくしてから。
ぴょんぴょん跳ねるようについてきては、前になったりいなくなったり。
普段、あまり視える方ではないのですが、よほど土地の力が強かったのかも。
そういえば、ここはお稲荷さんなのだと思いだしてからは、
お迎えに来てくれたのかもと思いました。
神社であまりの可愛さに買ってしまった水晶狐。
(つづく)
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