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2017年12月16日 (土)

二つの伝承 3 五十猛命 と 「儺の国の星」再販

五十猛命(いそたけるのみこと)。

基山の荒穂神社の御祭神であり、
福岡市西区の飯盛山にある飯盛神社のご祭神です。

大陸から「木の種」を持ち帰り、基山(木の山)に植えたのを始めとして、
「木の国」である紀伊半島に渡って、そちらの多くの神社に祀られています。

これは「国土を豊かにした」ということを表すのだと思います。

国土を平らかにした神。
国平の神。

神の鉾 1」の最初に掲げた「国平の神」である、「大国主」。
つまり、ニギハヤヒでもあるのではないのか。

                    *

今回、基山に登ってみて確信しました。

脊振山との強いラインを感じたのです。
「筑紫三山」が作る結界とは別の。

同じ神が祀られている「山」や「神社」には、
それらを結ぶラインが存在します。

脊振山の神と基山の神は、同じ神だと感じました。

                  *

「神の鉾」で度々書いた「高良大社」。.
ご祭神は、「高良玉垂神」でした。

住吉三神の底筒男神、月神、安曇磯良神・・・。
様々な呼び名がある神。

イソラは、五十神。
そこからその神は「ニギハヤヒ神」ではと。
                    .

基山のご祭神「五十猛命」。
かの神にも「イソ」の名がつきます。
古代は音がすべてでした。
ならば、ここの「五十猛命」はニギハヤヒ神なのでは。

「イソ」は五十であり、石上(いそのかみ)。

「儺の国の星」から再び、抜粋です。

******************************************************

谷神(こくしん)を倭人は石上と書き"いそのかみ"と訓じてきた。
磯神が砂鉄を掬って炭とまぜて鉄を求めた仕事は黒に生まれ、
黒を育てて黒を成す過程にほかならなかったのである。

鉄を"ふるみたま"と言う。
暗黒の宇宙の色をそのまま復元した姿であった。

                    *

鐸石別星(つくしわけのほし)の項

杷石(さされいし)とは
砂鉄、即ち磁鉄鉱 Fe3O4 の結晶である。これを還元する名匠が
伊迹師(いとし)、五十氏(いそし)、後に万葉の頃は石上(いそのかみ)であった。


****************************************************************

ここにそのまま載ってました。

谷神(こくしん)を石上(いそのかみ)と呼ぶ。
磯神が鉄を求めた仕事は、「黒」を成す行程である。
鉄を「ふるみたま」。
宇宙の色をそのまま復元した姿。

磁鉄鉱を還元する名匠が五十氏(いそし)、後に石上(いそのかみ)。


高良大社の神は、高良玉垂の神。
かの神は、安曇磯良神です。
イソラ神であり、五十の神、それは石上神(いそのかみ)に繋がります。
           .

その神を祀る奈良の石上神宮に祀られているのは「布都御魂大神」。
ご神体は布都御魂剣(ふつみたまのつるぎ)、かの神は剣に宿る神霊でした。
「布留御魂大神」(十種神宝に宿る神霊・ふるのかみ)も配祀されています。

*(「布都神」と「布留神」について。
  ARIONは、フツはスサノオ神、フルはニギハヤヒ神としています。
  ですが、石上神宮でのご祭神の「布都御魂大神」は、
  同神とされているようです。)

ウィキの「石上神宮」の項には、
伊勢神宮の古名「磯宮(いそのみや)(いそのかみ)」に
とに何らかの関係がある」
とも、ありました。

そうでした。
伊勢神宮の元の名は「磯宮」。
そこに祀られているのが、「磯神」とも呼ばれた故なのかもしれません。
高良大社の磯良神に繋がります。(ラは、神、光という意味)

石上神、磯神、五十神、すべて同じ「イソ」神なのでしょう。
            .
                    .
石上神社のご祭神は、物部氏の総氏神でもあります。

物部は、もののふ、もののけ。
物には、「畏怖すべきもの」という意味があります。
            .

大神(おおみわ)神社の、大物主の「物」と同じです。

大物主には数多くの呼び名があります。
大物主大神(大和大物主櫛甕玉命)、
大国主(大国主の神は、幾柱かの神の名だと思われます)
日本大国魂大神、布留御魂大神、賀茂別雷、鴨大神、櫛玉、布留神、
(日吉の神、猿田彦もそうだと思う)

石上神がイソラ神であるならば、
高良の神である住吉三神の底筒男神は、大物主でもあるのです。

その数多の呼び名は、その隠されてきた存在を何とか後の世に伝えようと残す為。

五十猛命もその一つだと思うのです。
おそらく、同じ「イソ」の呼び名で混同されてしまったと思います。
(あるいは意図的に?)

                            *
                           .

石上神宮を総氏神とする物部氏は、ニギハヤヒを祖神とし、
その妃ミカシヤ姫とウマシマヂの子孫になります。
その末裔達は、こちら筑紫の脊振山の北と南側の広範囲に住み続けました。
脊振山が、彼らの「聖なる山」だからです。

その土地の一つ、那珂川町。
そこには、数多くの足跡があります。
那珂川町にある住吉三神の元宮「現人神社」
「日吉大社」の元宮の一つ「日吉神社」
神功皇后の「裂田の溝」
「伏見神社」
そして「儺の国の星」

「儺の国の星」著者の真鍋大覚氏の先祖も物部氏。

かの本は、この町に伝わる星や古の姿、言葉を、
余すことなく伝える貴重な宝です。
それには、古代の日本の謎とされてきたものを解く鍵が
多く記されています。
物部氏が連綿と伝えてきたその物語をこの世に残してくれたのです。

今回、その本をやっと受け取ることができました。
    
                .

「儺の国の星」そして「拾遺」、11月より再版されています。

那珂川町の後野(うしろの)にある中央公民館で販売されています。
図書館で借りたのを全ページコピーしたものしか持っていなかったので、
ほんとに嬉しいです。

遠方の方の入手方法は、那珂川町のHPでご覧ください。

                          *

話がそれましたが、基山周辺にはもう一つの伝承があるのです。
                             .


(つづく)

 

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