岩戸開き その1 ~神霊の声~
<< 神功皇后はミカシヤ姫の生まれ変わりです >>*1
友人kono87さんを通して、ミカシヤ姫の神霊がそう告げたのは先日のこと。
そうだと仮定した場合、多くの疑問が解けます。
*
「ミカシヤ姫とニギハヤヒ命」
.
ミカシヤ姫はニギハヤヒ命の后です。
ニギハヤヒ命は彼女と出会う前は筑紫にいて、その一帯を治めていたとされます。
記紀などの伝承ではその後、
「東に良い国がある」という神の声により、筑豊の男達と共に
天磐船で飛び立ち、大和の地でミカシヤ姫と出会い、彼女を娶りました。
(筑紫には大和に向かう前と思われるニギハヤヒの伝承を持つ神社などが
幾つもあります)
三輪山は彼のご陵であり、彼が祭られている・・・ともされています。
*
一方、神功皇后は、
夫である仲哀天皇と共に、熊襲を鎮めるために大和から筑紫へ。
(仲哀天皇はヤマトタケル命の皇子)
神の言葉に疑いを持った仲哀天皇は崩御し、
彼女は三韓へと向かいます。
その船上に現れ、彼女を守ったのが住吉三神。
帰還した後、占により(今の那珂川町)のお社(現人神社)の神と知り、
その神田に水を引く為に裂田の溝(うなで)を指揮して造る。
筑豊の嘉穂の地で、戦いを共にした人達と分かれ、大和に戻った・・・と。
*
記紀の二人の伝承には接点がありません。
時代の流れとしては、
「ニギハヤヒ」が筑紫から大和へ向かう。
その後の時代に神功皇后が大和から筑紫に来たのです。
朝倉市の三輪町にある「大己貴神社」のご祭神は大己貴神(ニギハヤヒ)。
その隣には三輪山があり、神功皇后に纏わる伝承があります。
その山は御陵ではなく、奈良の三輪山を模したもの。
そのことからも神功皇后は「古代の大和」の時代より後のことです。
つまりニギハヤヒの時代の「筑紫や高良」には、
ミカシヤ姫や神功皇后は存在しません。
.
しかし、ニギハヤヒが高良の神ならば。
高良の神は住吉神です。
住吉の神は神功皇后が乗る船に現れていました。
.
( つづく )
*1
神霊などの言葉は、人の感覚と違う場合があります。
後に分かりますが、この「生まれ変わり」は言葉の通りではありませんでした。
神功皇后とミカシヤ姫は同神です。
神霊の意図したものは「人により姿を変えられたもの」。
そういった感じでしょうか。
« 再会の木 ~3度目の宝満山~ | トップページ | 岩戸開き その2 ~天照~ »
コメント