再会の木 ~3度目の宝満山~
前回の話からちょっと逸れまして。
先日、3度目の宝満山で出会えた再会(サイカチ)の木です。
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「再会の木
宝満山の伝説の中に神功皇后が、朝鮮出兵のおり、宝満山に登り、
サイカチの木を植えて「凱旋ののち再会をしよう」と言われました。
この木に向かって好きな人と再会できるよう祈れば願いがかなう」と
伝えられている”えんむすび”の木です。」
千数百歳の木ではなさそうなので、神功皇后が植えた
その木ではないでしょう。
でも何故かとても嬉しくて、木にそっと触ってみました。
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<<ようやく逢えましたね>>
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何処からか声がしたのです。
今のは神功皇后?
(植えた木じゃないだろうけど)
そう思っていたのですが、その声を聞いた途端すとんと腑に落ちました。
真かどうかなんて些細なこと。
ただ繋げてきたのは人の祈り。
祈りが神をつくりあげるのと同じ。
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そうか、そうなんだな。
何もかも。
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3度目の宝満山。 .
桜が満開になったので、居ても立ってもいられずの登山でした。
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快晴の先週末。
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桜祭りが行われている最中なので、混雑が予想されます。
8時半には竈門神社に着いていました。
今回は子供も一緒に。
ゆっくり登った為か、いつもと違ったものとたくさん出会えました。
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どなたかが登山道に落ちている椿の花を集めて乗せてました。
分けあう。
山では想いも人と分けあえます。
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「益影の井」
応神天皇が粕谷郡宇美町で御誕生の折に、この水を産湯にされた
という神功皇后に関連のある井戸
登山道から20mほど下った場所にありました。
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登頂まで倍の時間がかかったのは、真ん中の長女がゆっくりだったため。
急かしても危ないので、先を急ぐ末っ子(小4)を待たせてののんびり登山。
お昼を食べた後、下山です。
帰りは違う方からがいいと言うので、キャンプセンター経由のルートへ。
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上宮の左側の急な階段から下りていきます。 .
階段はすぐに鎖が頼りの岩場になります。
下から支えて降ろしました。
しばらく道なりに進むとキャンプセンターです。
小さな山小屋と広場。
頂上もここも桜はまだでした。
ここでお昼や休憩する人も多いとのことで、5,6人の方がおられました。
再会(サイカチ)の木は、キャンプセンターから少し過ぎた辺りにありました。
こんなとこにあったのかぁ!
とその感動は言葉では言い表せないくらい。
途中、三郡山や若杉山への縦走コースへの分岐があり、
行ってみたいっ!という思いと葛藤しながらそこを後にしました。
すっかりはまってますね。
(一般的な縦走路は、上宮のある頂上から西側を降りて行くルートだそうです)
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「愛敬の岩」です。
下宮の竈門神社にもありましたが、こちらの方が元になっているのでしょう。
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こんな箇所もあります。
慎重に。
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朝来た時に使った登山道との分岐地点です。
左の階段が「男道」
右が下山の時に歩いた「女道」
キャンプセンター経由の道です。
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分岐は(登りからですと)中宮を少し過ぎた地点にあります。
下山したのは14時30分。
往復6時間!
ほんとに一人の時の倍・・・。
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「しんどかったろ?」と子供に聞いたら、
「それでも楽しかった」とのこと。
特に娘は、お社で音が聞こえたりする人なので、山の上にある上宮には惹かれる
ものがあるようです。
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たくさんの人で賑わっていました。
祈りの声は過去から今、未来と。
いつもそこにあり、故にそこに神が存在できるのでしょう。
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