日本の真相 18 ~伝承の嘘・本当~
ここまでのまとめにもなります。
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記紀も含め、伝承には嘘と真実があります。
誰かの都合の良いものに替えらていること。
口伝により途中で変化したこと。
理由は様々でしょうが、年月が経過すればする程、真実を掬い取るのは、
難しくなります。
でもそれは、どんな伝承でもその中に真実が隠されていることでもあります。
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先日、知ったのですが、
こちらの筑紫地方で「五十猛命」とされているのは、「ニギハヤヒ命」のことだと
いうのが、最近の有力な説だそうです。
伝承の中の神は、記紀等の名と=(イコール)ではないことがあるのでしょう。
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☆基山の荒穂神社と筑紫神社の神、五十猛命が饒速日命。
両神社のご祭神、五十猛命が饒速日命ならば、
「日本の真相 15」にあった加茂(鴨)の神も彼であり、
荒穂神社に併記されている理由が分かります。
五十猛命=饒速日命=加茂大神です。
「荒穂神社」のご祭神
瓊々杵尊
鴨大神
八幡大神
宝満大神
春日大明神
住吉大明神
五十猛命
住吉大神、八幡大神が併記されているお社に、筑後国一之宮である
高良大社があります。
☆高良大社のご祭神は、高良玉垂命、八幡大神、住吉大明神(大神)。
高良の神が住吉神であることは、神社の職員の方から直接お聞きしました。
高良神=住吉神
五十猛命=饒速日命であり、高良の神であるならば、
住吉大神は饒速日命です。
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こちらに伝わる「高良玉垂宮神秘書」に、以下の記述があります。
磯良神は大和で40万年、ひたちで40万年、勝馬(かつま、志賀島)で
40万年過ごされた神。(「神の鉾 3 ~安曇磯良神~ 」)
つまり、高良の神は、春日神であり、常陸の国の武甕槌神であり、
勝馬(福岡志賀島)の神の綿津見神でもあるのです。
今までの考察からも、物部氏を始めとするそれぞれの部族が、同じ神の名を
それぞれの部族に由来する名に変え、根付いた土地に祀ったことが分かります。
高良神が安曇磯良神であるなのらば、やはりかの神は饒速日命です。
(「二つの伝承 3 五十猛命 と 「儺の国の星」再販」)
(「二つの伝承 8 ~五十猛命と甕依姫~」)
何より、高良山は饒速日命を祖神とする物部氏の勢力地でありました。
高良の神がかの神であることは間違いないでしょう。
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また、私が瞑想中に見た現人神社の神(現人神社の武藤さん)から、
新嘗祭に関わる神の正体が饒速日神なのではと辿り着きました。
(「新嘗祭 と 住吉神 と ニギハヤヒ ~その1~」)
そうであるならば、住吉神=饒速日命
そして、饒速日神の又の名をは天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊。
久留米の伊勢天照御祖神社には、その名で祀られています。
(「伊勢天照御祖神社 ~福岡県久留米市~ 」)
高良山の参道にもありました。
(「2度目の高良山 1 ~足跡~ 」)
「式内伊勢天照御祖神社」ご祭神 天照大御神。
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饒速日命が磯神であり、石上神宮、伊勢神宮の神であることは、
(「二つの伝承 9 ~日の神 と 月の神~」)
などで分かりました。
これから導きだされたのが、
饒速日命=高良神=住吉神=加茂(鴨)神=志賀大神=春日神(武甕槌神)=歳神(年神)=宇迦御魂
=五十猛命=磯神(安曇磯良神)=石上神(奈良の)
=布留神=磯神の宮であった磯宮(伊勢神宮)=天照大神など
そして、饒速日命は八幡大神であるともされています。
「日本の真相」、「儺の国の星」「高良玉垂宮神秘書」や数々の伝承は
これらを解き明かしてくれているようです。
ですが「その全てが真実」ではありません。
ホツマツタエなども例外ではないのです。
筑紫国の神である饒速日神。
物部氏や尾張氏など様々な部族の祖神として、多くの地へ祀られることに
なったのでしょう。
筑紫にはそれを証明するかのように、その神々の名が祀られた神社が数多あります。
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(「日本の真相 19 ~神・饒速日命の名~」 へ つづく)
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