冷水峠の羽白熊鷲 ~その2 * 老松神社~
~神功皇后行軍路 ②~
( 前回のつづき )
冷水峠を出て、昔の宿場町だったという「内野宿」へ。
そこに「内野老松神社」がありました。
福岡県飯塚市内野(昔は嘉穂郡)
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大根地山の神社の案内板にもあった、ご神幸があるあの神社です。
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ご祭神は、菅原神
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天神様?
何か気配が違うような気がします。
隣りを見ると、
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「大神宮」との扁額があり、大日孁命が祀られていました。
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他に天満神社(菅原神)
須賀神社(素盞鳴尊、大国主、事代主神)
松尾神社(大宮貴)
猿田彦神(興玉神)
稲荷神(宇賀魂命)
大日社(大日孁命)
などの摂社があります。
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「ご神幸」は縁のある神社間で行われるもの。
こちらでは大根地山の大根地神社から神が降りてくるというもの。
(毎年4月の第一土日)
大根地山の頂上近くにある大根地神社は、神功皇后が
天神地神を祀りました。
後にスサノオ命と大市姫を合祀して「お稲荷様」としたとあります。
お稲荷様ならば、「宇迦御魂神」。
歳神である饒速日命です。
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ここの境内の摂社に大国主神の名があります。
ここからほど近い桂川町の老松神社のご祭神も大国主でした。
大国主は大物主、饒速日命です。
ならば大神宮の大日孁命は、神功皇后?
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この老松神社は元々、饒速日命と神功皇后を祀っていたのでは?
彼らは、羽白熊鷲を退治した「神功皇后と高良の神である饒速日命」
矛盾がありません。
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羽白熊鷲は彼らによって、この場所に封じられたのでは。
大根地神社から毎年神が降りてくるのは、封じた神を鎮める為。
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そう思っていましたら、ここには神功皇后の絵が納められているとのことでした。
後で知ったのですが、この神社は「大根地神社」とも言われているそうです。
ならば、ご神幸の意味も本来のご祭神も分かる・・・。
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この後、内野宿を筑前内野の駅まで歩きました。 .
(つづく)
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