市杵島姫の名の意味 ~斎星姫・蘇る神~
冷水峠を歩いている時。
<<斎島姫(いつきしまひめ)>>
と聞こえました。
頭の中に響くような声なき声。
声と同時に漢字が頭の中で変換されました。
そして同時に色んな事に繋がったりします。
(神社で名が聞こえる時はこんな感じ。「伊勢の摂社」)
それは、「市杵島姫」の名の意味でした。
*
<斎島姫>
それは、斎(いつき)島(星)姫。
その名は、「星の神をまつる」者の称号です。
斎(いつき)は、斎く。
神を斎く(まつる)の意味があります。
古代において、島は星と同義語だったそうです。
(「儺の国の星」より)。
海を渡る部族、海中の島を、夜空の星とみた(見立てた)とあります。
星を斎く・・・
星の神を斎く(まつる)から、斎島姫。
星神の名はフル・・・布留神である饒速日命を意味します。
*
神話では、市杵島姫の夫は大国主神とされています。
また、籠神社の伝承では、ご祭神の彦火明命である饒速日命が夫。
これは大国主神と饒速日命が同一神であるからです。
大国主神の和御魂が大物主神であり、大物主神は奈良の大神神社の神、
饒速日命。
同一神である(同一神とみている)からこそ、その二つの伝承の妃の名が同じなのです。
饒速日命(大国主・大物主)の妃が市杵島姫である「星神を祀る者」。
(「日本の真相 22 ~聖婚~」)
(「日本の真相 23 ~勢夜陀多良比売~ 」)
(「日本の真相 15 ~前編 葵祭 と 住吉神 と 神功皇后~」)
(「日本の真相 16 ~後編 葵祭 と 住吉神 と 神功皇后~ 」)
では、葵祭から、福岡の脊振山に祀られている「市杵島姫」から、
住吉神と神功皇后との関わりを。
(「日本の真相 10 ~卑弥呼 と 八咫鏡 と 十種神宝~」)
にも、市杵島姫の名は「斎き島姫」だとありました。
(神に斎く島の女性)を意味する巫女、でしたが。
「市杵島姫」の名が「星神を斎く者」の称号なら、神を祀る側の巫女を意味します。
本来の天照は、祀られている饒速日命の方です。
これらをまとめますと・・・。
*
☆大国主神の妃、市杵島姫(弁財天ともされる)
☆天火明命(饒速日命)の妃、市杵島姫(籠神社)
☆倭迹迹日百襲姫命の夫は、大物主神(箸墓の謂れ)
☆天照大神(大日孁貴神)の侍女、箸でほとを突いて亡くなる(同一を暗示している)
☆勢夜陀多良比売の夫は、大物主。
ほかに
☆活玉依姫の夫が三輪の神(三輪山の名の由来)
大国主神、大物主神、饒速日神(三輪の神)などが同じであるならば、
饒速日神である高良の神は、住吉の神です。
☆高良神である住吉神と神功皇后は夫婦(高良の伝承)
☆こちらの伝承の「命尽くし神」の甕依姫と、五十猛命。
(羽白熊鷲の伝承の神功皇后と高良神)
今までこちらの伝承と、籠神社の伝承と、「日本の真相」を見てきましたが、
この二人は、皆同じ者ではないでしょうか。
*
大国主神、大物主神、天火明命、高良神(安曇磯良神)、住吉神、五十猛命、
天照大神、これらは饒速日命。
(「日本の真相 19 ~神・饒速日命の名~」)
すべて同じ神を表すものならば、
市杵島姫(星神を斎く巫女)
倭迹迹日百襲姫命(*箸墓はトヨとされる者の墓だと思うので
大物主を祀る者としての象徴の名)
大日孁貴神(本来は祀る巫女の方)、
勢夜陀多良比売
活玉依姫
神功皇后
甕依姫
これらの名は別々の人というよりも、一人の者。
天照国照彦火明櫛甕玉饒速日命ともされる彼。
その妃が櫛甕玉姫。
ミカシヤ姫です。
櫛玉比女命神社 のご祭神とされ、市杵島姫と同じく弁財天ともされています。
*
島は星を意味すると、「儺の国の星」にありましたが、
三島神社の三島もおなじだと思います。
三はオリオン座の三つ星(住吉神)を意味します。
奈良の三島神社は、布留神である饒速日命がご祭神。
大物主神と聖婚したとあった勢夜陀多良比売は「三島湟咋の娘」ともありました。
大物主神が饒速日命ならば、彼女はミカシヤ姫。
”三島の名”は星神との関係を象徴しているものと思われます(娘ではなく)。
*
時代を変え、記紀のあちらこちらに散りばめられていますが、彼らは同じなのでは
ないでしょうか。
*この時点で思うのは、記紀などの伝承は年代順に語られていないのかもしれません。
もしかすると大和では、「饒速日命とミカシヤ姫」の一族とは別に、
地方豪族のような一族が別にあって、こちらが「天皇の家系」と今されている
一族なのかもしれないということです。
饒速日命とミカシヤ姫が筑紫(福岡)に行った後、そちらも続いていて、
(倭国乱れた?)、後に習合したのかも、と。
この時に、2人の子である応神とされる御子を、大和へ天皇として
迎えることになった、と。
これが「神武の東遷」
ここら辺は、私の想像です。
* .
私が見た「古代奈良の夢」それが前世であったのなら。
「前世の仲間の子達」から聞いていたのですが、
あの人達には、想像を超える程の力があったそうです。
テレパス(神の声や人の心の声を聞く)。
ヒーラー(死ぬ程の傷を治す)。
大地を操る者。
水を操る者。
空を飛び、手を触れずに物を動かす者。
神として、「最初」に据えられたとしても不思議ではありません。
それが、「神武」が始めにいて、後の世に「神功」「応神」が在る理由
なのかもしれません。
* .
各地に現れていたという“人でないもの”を退治したと言う記憶は、
冷水峠の声と繋がりました。
「悪神が現れる時は、それに対抗できる者も現れる」そうです。
(イメージで流れてきたのですが、言葉にするとこれが一番近いのかも)
那珂川市の現人神社には、住吉の神は「国の大事の時現れる神」とあります。
彼は、毎年生まれ変わりをする歳神ともされる神。
”それ”と、彼の妃の名であるかもしれない妃の名にも共通してるものがあります。
、
倭迹迹日百襲姫命の名は「日本の真相」には”桃と蘇り”とありましたが、
百=たくさんだとすると、”たくさん蘇る”ともなります。
これを踏まえて、あえて漢字で考えてみます。
倭=大和
迹=跡(継ぐなどの意味あり)
日=日、日の神のことなど
百襲=百と蘇りだとして=たくさん蘇る
<何度も蘇る大和を継ぐ日の神(の巫女)>
もしも、この二人が「夫婦神」であったならば、この名が示す物は、
偶然ではないでしょう。
それはこれらの”名”が彼らを示していることでもあります。
また、彼らのことがもし事実であったのならば、
「彼らが現れる時、悪神も現れる」ということでもあります。 .
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