脊振山系分割縦走 その3 ~雷山の鬼と神功皇后~
脊振山系分割縦走の2回目は、雷山から脊振山です。
. .
雷山にも神功皇后の伝承があります。
中腹にある層々岐野(そそきの)という草原で、三韓征伐の為の兵を集めたとされています。
(上の写真が層々岐野)
ですが朝倉から雷山まで、今の道のりで往復約114キロ。(「神功皇后と登山と裂田の溝 ~その2」)
こんな遠くの地で集める根拠がありません。
浮嶽の白龍の子の為だけに、こちらへ来たというのも弱いです。
ひとつ、思い当たる理由があります。
昔、雷山の頂上付近は魔所と呼ばれ、村人が近づかなかったそうです。
頂上に鬼がいたという伝承もあります)
. .
神功皇后は、この山にいたその「何者か」を退治する為に来たのでは。
前回の浮嶽と雷山の距離は、道なりで21キロ。
彼女は雷山にいた「鬼」を退治する為に、浮嶽の白龍の元へ登り、その子、龍起を軍に誘ったのでは。
「朝倉の羽白熊鷲征伐の兵を集めた」というよりも、余程、納得できます。
そうすると、筋が通ります。
・・・少なくとも、「羽白熊鷲」「雷山の鬼」
二つの存在が、あったのです。
それぞれ、別の時期に。
それが高良玉垂宮神秘書にある「ヰルイ(異類)」なのです。
.
左(西)側の赤丸が雷山頂上。
頂上の前の少し平らな場所(下の2の箇所)に、雷山上宮があり、神功皇后が「天神五代、地神七代」を祀りました。
これは、大根地山のご祭神と同じです。
(大根地山 登山~ 福岡県~)
「イルヰ」がそこ(雷山の頂上)に居たからこそ、ここに神を祀ったのです。 1の紫で囲ったのが、雷山の層々岐野。
雷山登山口から登り、2の上宮を経由して1の層々岐野へ行き、雷山頂上(右下の山マーク)へ行くならこのコースです。
途中にある三角の赤いマークは危険個所。
狭く滑りやすいので要注意地点です。
こんな道を身重では通れません。
右側(東)の赤丸が脊振山頂上です。
脊振山にも神功皇后は登っていました。
( つづく )
« 脊振山系分割縦走 その2 ~浮嶽の神功皇后~ | トップページ | 脊振山系分割縦走 その4 ~脊振の神功皇后~ »
« 脊振山系分割縦走 その2 ~浮嶽の神功皇后~ | トップページ | 脊振山系分割縦走 その4 ~脊振の神功皇后~ »
コメント