脊振山系分割縦走 その4 ~脊振の神功皇后~
脊振山系分割縦走の3回目は、脊振山~基山~天拝山です。
脊振には脊振神社上宮があり、弁財天が祀られていることから、
昔は上宮嶽、弁財天山、また名にちなむ伝承から黄龍嶽とも言われていました。
神功皇后が神事をし、神を祀ったとされています。
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(写真は、脊振山頂の上宮と自衛隊レーダードーム)
今回は縦走なので西から峰を辿ってきました。
山頂で神事をしたという神功皇后は、麓から登ってます。
標高1055m。
以前、北側から登りました。
下から背振山頂(赤丸)まで約16キロ。
上のルートは三角ですが、その上辺が麓から山を伝う背振へのルート。
そこまで往復して30キロ近く(脊振の後、西の蛤岳の方へ行かなければ)。
那珂川の山半周38キロ ~その1~
那珂川の山半周38キロ ~その2~
今のような道(385号線)がない時は、いくつかの山は登らなければならなかったでしょう。
山中には筑前街道があります。
この時は、初めて長距離縦走をしたので、最後の方は足を引きずっていました。
身重で登るなんて無理です。
上のが南から登ったルート。
こちら側からは比較的なだらかですが、麓からこのスタート(ゴール)地点まで来るのにどれだけかかるか分かりません。
(上のスタート地点は背振の中腹。ここまで車)
背振の場合は、南から登ったということも考えられます。
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脊振山系の一番東にある基山の山頂下です。
基山には、五十猛命が大陸から持ってきた木の種を植えたという伝承があり、
「植林発祥の山」とされています。
(この辺りの五十猛命は饒速日だと思う)
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基山山頂にある「魂魂石(たまたまいし)」。
ここには、昔、荒穂神社がありました。
(今は、麓に移っています)
脊振山頂からここまで縦走して、27.5キロ。
8時間13分(15時頃)。
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中央より少し右にある、レーダードームがある山が脊振山です。
爆風の中、修行僧の方が熱心にお祈りされてました。
こうして昔からここで、祈りは続いてるんだと思った途端、イメージを受け取りました。
山を繋ぐと言う事は、祈りの結び。
(山は人の祈りを集める(結ぶ)ものであるので)
今と過去、そして未来への祈りを結び、
神と人との縁結び。
魂須霊(むすび・むすひ)・・・か。
(「す」は、言霊で、空(くう)、中心、そのもの(素))
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基山の後、天拝山まで行きました。
基山(荒穂神社)の神が一夜にして、飛んで行ったと言われています。
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天拝山の山頂にあるのは、天拝山社。
天神さん・道真公が祀られています。
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中腹には、その荒穂神社があります。
ご祭神は、五十猛命、春日大神、鴨大神、宝満大神・・・。
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天拝山の麓まで降りてきました。
荒穂神社の鳥居があります。
天拝山は、もともと荒穂の神様の山なのです。
脊振山系縦走、ほんとのゴールはこの鳥居なのでしょう。
右(西)の赤丸が脊振山、右(東)の赤丸が基山、その上(北)の赤丸が天拝山です。
約36キロ、10時間37分かかりました。
3回に分割した脊振山系縦走。
十坊山の登山口~雷山山頂(24キロ)+~脊振山頂(20キロ)+天拝山の麓まで(36キロ)まで、
合計80キロ。
脊振と言えば、古来より「脊振山系の山々」のことを表していたそうです。
筑紫の人々にとって、宝満山と共に祈りの対象となっていたその山々。
この足で、結んだからこそ、伝わったものがあります。
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凄い!超人ですよぉ。
いや不思議な力もあるから、超人類かも。
ぜひ北アなんかも歩いて欲しいです。(^^)v
投稿: ハル | 2019年5月14日 (火) 19時20分
ハルさん、こんばんは(*^^*)
北アいいですね~(*^^*)
「山と食欲と私」の漫画見たら、行きたくなりました~!
山頂で料理とかもしてみたいですね~
脊振山系の縦走、こっちでは「縦走症候群^^;」にかかってる人達が
一泊や二泊で一気に行ったりしますよ~女の人でも!
テン泊装備で歩く人や、夜通し歩く人も(^o^;。
奈良の吉野の山ほど険しくなく、頑張れば行けるかも?って
感じなんで挑戦したくなるんでしょうねぇ^^
実は一回目の時(十坊山~雷山)に脱水になりかけて、
最後の時、麓に着いた後、ちょっと呼吸困難になりました。
もう二度目はないなとこの時は思ったけど、
今はまた行きたいって思ってますよ~^^
投稿: 弥沙 | 2019年5月14日 (火) 21時09分