卑弥呼の墓 その8 ~黒き巨人~
(「 卑弥呼の鏡 その7 ~再び姿を現す神~」)つづき
「何故、神功皇后と住吉の神」なのか。
その答えは、たった一つ。
彼らが饒速日命であり、その后、ヒミカ(ミカシヤ姫)であるからです。
高良玉垂宮神秘書は、確実にそれを表しています。
また、全国の祭りやここまでの様々な伝承など、そこへ矛盾なく行きつきます。
二人は切ることのできない間柄です。
「住吉の神」は、目に見えない神ではありません。
そこに人として存在する者、現人神なのですから。
確かに、そこにいたのです。
神功皇后とされている者の側に。
<悪神を退治する神>
ニギハヤヒ命とヒミカ。
前世の夢の中の「彼ら」は、得体のしれない物たちと戦っていました。
(「古代奈良の夢 ~前世 4~」)
その中で「今の自分の意識」は、”怪物”の存在を自然に受け入れてました。
違和感なく。
<その頃、日本のあちこちに”出た”ので退治しに行った>
とは、夢を見た後で浮かんだものです。
”それ”に再び出会ったのは、高良玉垂宮神秘書の記述でした。
<イルヰとは、羽を持ち空を飛び、人をさらう>
神功皇后は悪神を鎮める為、大根地山に登り、神に祈ります。
*
彼らは、「古代奈良の夢」の二人なのかもしれない。
・・・彼らが、二人であるからこそ、神秘書に”それ”が伝わっているのでは。
そう気づいた時、鳥肌が立ちました。
”怪物”の存在は本当かもしれない。
*
ここにもう一つ、気になる記述があります。
「出雲国造神賀書」です。
天穂日(アメノホヒ)命は、悪神を鎮める為に地上に遣わされ、(略)
剣の神・布津主神と共に地上を平定した。
アメノホヒは、(ここの場合は)饒速日命。
稲穂の神、年神です。
布津主神、彼の父のスサノオと共に記されていることからも推測できます。
(石上神宮には、同神として祀られています)
出雲のその伝承は、イルヰ(荒ぶる神)を共に退治したという、彼らを彷彿とさせます。
(「神の鉾 2 ~高良玉垂宮神秘書~」)
*
彼らの数々の共通点。
偶然、気のせい、ただの夢物語としてしまうには、符合するものが多いのです。
ならば「黒き巨人」とは。
それも”墓”から蘇るものか。
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