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2019年12月 5日 (木)

卑弥呼の墓 その8 ~黒き巨人~

(「 卑弥呼の鏡 その7 ~再び姿を現す神~」)つづき

「何故、神功皇后と住吉の神」なのか。

その答えは、たった一つ。
彼らが饒速日命であり、その后、ヒミカ(ミカシヤ姫)であるからです。

高良玉垂宮神秘書は、確実にそれを表しています。
また、全国の祭りやここまでの様々な伝承など、そこへ矛盾なく行きつきます。

二人は切ることのできない間柄です。
「住吉の神」は、目に見えない神ではありません。
そこに人として存在する者、現人神なのですから。

確かに、そこにいたのです。
神功皇后とされている者の側に。

<悪神を退治する神>

ニギハヤヒ命とヒミカ。

前世の夢の中の「彼ら」は、得体のしれない物たちと戦っていました。
  (「古代奈良の夢 ~前世 4~」)

その中で「今の自分の意識」は、”怪物”の存在を自然に受け入れてました。
違和感なく。
  <その頃、日本のあちこちに”出た”ので退治しに行った>
とは、夢を見た後で浮かんだものです。


”それ”に再び出会ったのは、高良玉垂宮神秘書の記述でした。
  <イルヰとは、羽を持ち空を飛び、人をさらう>
神功皇后は悪神を鎮める為、大根地山に登り、神に祈ります。

                                    *

彼らは、「古代奈良の夢」の二人なのかもしれない。

・・・彼らが、二人であるからこそ、神秘書に”それ”が伝わっているのでは。

そう気づいた時、鳥肌が立ちました。

 ”怪物”の存在は本当かもしれない。

            *

ここにもう一つ、気になる記述があります。
「出雲国造神賀書」です。

  天穂日(アメノホヒ)命は、悪神を鎮める為に地上に遣わされ、(略)
  剣の神・布津主神と共に地上を平定した。

アメノホヒは、(ここの場合は)饒速日命。
稲穂の神、年神です。
布津主神、彼の父のスサノオと共に記されていることからも推測できます。
(石上神宮には、同神として祀られています)

出雲のその伝承は、イルヰ(荒ぶる神)を共に退治したという、彼らを彷彿とさせます。
 (「神の鉾 2 ~高良玉垂宮神秘書~」)

              *

彼らの数々の共通点。

偶然、気のせい、ただの夢物語としてしまうには、符合するものが多いのです。


ならば「黒き巨人」とは。
それも”墓”から蘇るものか。

 

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