大根地山山系 周回 ~神功皇后の軌跡 2~
(前回の続き)
神社から頂上まで10分ほど。
大根地山頂上。
写真中央、奥に見える山の下から縦走してきました。
ここで神功皇后が天神地神を祀り、舞を舞ったと伝えられてます。
神々を召喚し、この山に祀る為。
羽白熊鷲を鎮める為。
だから、今でも山頂近くに神社があるのでしょう。
大根地山は、大いなる根(神)のおられる山。
少し休憩して下山。
麓の鳥居の帽子をかぶったお狐さん。
以前の記事にはなかったですね!
ここから冷水峠へ。
シーボルトも通ったという長崎街道です。
前に冷水峠を歩いた時、聞こえた「いつきしまひめ」の名。
その名は市杵嶋姫(斎島姫)、星の神を祀る者のことでした。
(「冷水峠の羽白熊鷲 ~その3 * 声~」)
ですが大根地山に祀られているのは、稲荷神。
御祭神は須佐之男命と大市姫です。
稲荷神なら、大歳の神、饒速日命では?
と思っていたのですが、その声を聴いて確信しました。
市杵嶋姫は籠神社では、天火明命の后とされています。
天火明命が饒速日命であり、ここの稲荷神が本来は彼であるなら、
辻褄が合います。
それは、饒速日命とその后が、ここの羽白熊鷲を退治したことの証になるのでは?
(スサノオでは意味が通りません)
冷水峠を出ると内田宿です。
老松神社です。
(「冷水峠の羽白熊鷲~その2 * 老松神社~」)
他に天満神社(菅原神)
須賀神社(素盞鳴尊、大国主、事代主神)
松尾神社(大宮貴)
猿田彦神(興玉神)
稲荷神(宇賀魂命)
大日社(大日孁命)
ここに祀られている神々の名を見ても。
羽白熊鷲を追い詰め退治したと言われてる場所は、
ここではないでしょうか。
だからここにお社がある。
活動時間約7時間。
距離約18キロ。
青線が今回歩いた軌跡です。
その左横に見える黄線が、米ノ山峠。
神功皇后は、米ノ山峠を通って大根地山へ。
そこから赤い軌跡を通り、大根地山頂上へ。
ここで神々を祀りました。
その後、冷水峠の羽白熊鷲を退治したのでは、と思われます。
冷水峠は今でこそ、長崎街道を通っても歩きやすいですが、昔は「九州の箱根」と言われた程の難所。
車道の旧道(冷水トンネルがバイパス、ピンクの線が旧道)を行くと、
左右に迫る山々と深そうな谷の上を通ります。
筑後風土記の命尽くしの神が出たという「筑前筑後の境のシタクラツクシの坂」は、
ここ以外ありえません。
(「冷水峠の羽白熊鷲 ~その1・冷水峠~」)
(残念ながら、谷の方を通る道がまだ見当たらない)
この近辺にそのような谷(峠)は他にないのです。
(米の山峠の方の車道は、トラックがビュンビュン通るので歩くと危険です)
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