織姫と市杵島姫と神功皇后 ~神功皇后の伝承地 10~
姫古曽神社の高良大神は、筑後国一之宮の高良大社の神。
饒速日命。
かの社にはもう一柱の神の名がありました。
市杵島姫です。
その名について、以前何度も触れました。
(「市杵島姫の名の意味 ~斎星姫・蘇る神~」)
市杵島姫は、<斎島姫>
星の神を祀る者。
古来、星と島は同義語でした。
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市杵島姫は、神話では大国主神の后とされます。
また、籠神社の伝承では、御祭神、彦火明命の后。
大国主命、籠神社の彦火明命は、饒速日命です。
(「日本の真相 20 ~神・神功皇后の分魂~」)
京都の葵祭、下鴨神社の卯の花祭りから、住吉の神と神功皇后の関わりと、
下鴨神社の神、加茂建角身命も饒速日であり、玉依姫が「神功皇后」であることが分かりました。
福岡の宝満宮竈門神社の御祭神には、玉依姫と神功皇后が共に祀られていること。
(「日本の真相 15 ~前編 葵祭 と 住吉神 と 神功皇后~」)
(「日本の真相 16 ~後編 葵祭 と 住吉神 と 神功皇后~」)
饒速日命である高良玉垂神と、神功皇后の名である息長垂姫の名の繋がり。
籠神社の秘伝書から、彦火明命の后が市杵嶋姫であり、又の名を天照(の巫女)。
彼女が卑弥呼の可能性があること。
彦火明命が饒速日命なら、卑弥呼の鏡が「十種神宝」の鏡である可能性が高いことが分かりました。
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「住吉三神と宗像三神」
以前、宗像神社で<<たぎりひめ>>と聞こえたのですが、
これは御神祭、たごりひめと、たぎつひめと、いちきしまひめの内、
「たごりひめとたぎつひめ」が一緒になった名のような気がしました。
もしかすると、「三神」と言われている者は、一人を表していることなのかもしれません。
同じように、住吉三神も一人を表しているのかも。
饒速日命、ただ一人を。
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まだまだ、以前の記事に二人の関わりについて記しました。
このお社にも「高良大神と市杵島姫」。
二人は饒速日命と、彼の后「ミカシヤ姫」です。
彼女が神功皇后ならば、ここも彼女の伝承地の一つです。
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「棚機姫とは」
では、下記の媛社神社の棚機姫は市杵島姫であり、ミカシヤ(三炊屋)姫です。
(「神功皇后の伝承地 5 ~媛社(ひめこそ)神社~」)
そう言えば、「儺の国の星」には、炊屋(かしきや)姫 は織姫のこととありました。
織姫を雉鳥石星(かしわのほし)或は梶葉星(かぢばぼし)と言う。
織女を志摩星或は斯和星(しわのほし)と言う。
”かしきやぼし”の略と思われる。
いずれも女王、或は后妃であって専ら海と空の天気の
託宣を行う巫人のことであった。
(「儺の国の星」より抜粋)
(「「儺の国の星」 ~炊屋星~ミカシヤ姫の名の意味」)
ミカシヤ姫の名前、そのものが織姫を表しているのでしたね。
では、「ヒメコソ」の神社に祀られている社の神は、
饒速日命と織姫であるミカシヤ姫。
それは高良神(住吉大神)と、神功皇后に間違いないようです。
*(姫古曽神社には、後に棚機姫も合祀されています。
これは、この社の玉依姫が棚機姫であることを表し、
竈門神社の御祭神、玉依姫(と神功皇后)も棚機姫であり、ミカシヤ姫であることに繋がります。)
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