織幡宮 ~武内宿禰が天に昇った地~
福岡県宗像市鐘崎
宗像大社の少し北。
ここに「織幡宮」があります。
宗像大社の境外摂社です。
神功皇后と共にあったという武内宿禰が御祭神。
五代の天皇に仕えたという彼は、この地をいたく気に入り、魂はこの地に永遠に留まり外敵からこの国を守ると告げたそう。
御祭神は、武内宿禰、住吉大神、志賀大神。
彼らは同神です。
だから、ここに共に祀られているのです。
長い階段を上っていくと、鐘崎の港町が見えました。
素晴らしいです。
拝殿に行くと、ちょうど境内の清掃が終わったとこだという方にお会いしました。
健康のためにと、いつも一人で拝殿の床を磨いて、境内を掃除してくださってるそう。
山への道も地元の方と整備してくださってます。
高確率でこういう方とお会いするのは、きっとお社の神様が「会って挨拶するように」ということかもしれません。
今回は、さすがにそう思いました。
「今日なら、沖ノ島が見えるよ!」
「やった!見に行きます」
しばらく話した後、裏山へと行きました。
裏山へは、境内の左の道から行きます。
5分とかからずに頂上。
「小屋形山」
さらに下って行くと。
海が見えました。
玄界灘です。
ここは海女さん発祥の地だそうです。
手前が地島。
奥が大島。
宗像大社の中津宮があります。
そして地島の北側に薄っすらと見えるのが・・・。
沖ノ島です。
宗像大社の沖津宮があります。
初めて目にしました。
岸からはほどんど見ることができません。
ちょうど白い船が島の前に見えます。
かなり時間をかけてから、社に戻ってきました。
ちょうど階段の下の方の車に、さっきの方が乗り込んで出るところでした。
沖ノ島が見えたか確認したかったのかもしれません。
長い間、待っててくださったのですね。
ありがとうございました。
どこもここもぴかぴかです。
赤い欄干も色が落ちてたからと一人で塗ったそうです。
山にくる珍しい鳥を求めて、野鳥愛好家もたくさん来られるそうです。
海を渡るアサギマダラの越冬地でもあります。
みんな金さんが教えてくださいました。
とても社を大事にしてくださってるのが分かりました。
社から見える北側の海です。
遠く山口県まで見えます。
社の前を少し下りて行った場所。
ここにありました。
武内宿禰は、ここから天へ昇ったという伝承があります。
揃えた靴(沓)を残し。
もう一度社へ。
奥に見えるのが武内宿禰。
かの神は、決して寂しくはなかったのだな、と有り難い気持ちでいっぱいになったのです。
ここは宗像大社の摂社でした。
宗像大社が宗像三神(その実は一柱神)を祀るのならば、その市杵島姫命は御炊屋姫です。
この織幡宮の御祭神の、武内宿禰、住吉三神、志賀大神は、皆、同じ神です。
住吉神が饒速日命であるからこそ、この社が、宗像大社の摂社なのです。
(武内宿禰と住吉神が別の神(人)だとしても、伝承では「同じ」にされている部分があるということ。)
この後、宗像大社に行きました。
*
前に、第二宮を参拝しようとした時、声が聞こえたことがありました。
<< たぎり姫 >>と。
宗像さん女神は、たごり姫と、たぎつ姫と、いちきしま姫。
その時、たごり姫とたぎつ姫が同時に聞こえたように思いました。
それが、「同じ神」であったから、と分かったのは、ずっと後になってからのことでした。
この後、行った社で、今までの答え合わせを見た思いがしたのです。
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こんばんは!
沖ノ島は、昔、船に乗っていたときに近くを通ったことがありますよ。
その時、私は沖ノ島に関する知識が無くて、同直の士官から「あれが沖ノ島だ」って教えて貰いましたが、「はぁ」くらいしか返せませんでした。
今思うと惜しかったなぁ。
写真くらいは撮っておくべきだったって思います。
若い頃の、遠い昔の記憶です。
投稿: FUJIKAZE | 2021年3月16日 (火) 19時25分
FUJIKAZEさん、おはようございます(*^^*)
それはうらやましいです(//∇//)
この日、微かに見られただけでも大喜びでした!
福岡の岸からでも曇ってたり、PMで霞んでたりで、滅多に見えないのです。
今は神事で神主さんと地元の男衆が入るだけです。
13年福岡にいますけど、初めてでした。
間近で見られたなんていいですね~(//∇//)
投稿: 弥沙 | 2021年3月18日 (木) 06時15分