御炊屋姫を追って ⑪ ~広瀬 と 弁財天 と 女神の天照~
< 広瀬の神は弁財天 >
神社の所在地には、その社の由緒を表すものがあるようです。
広瀬の地名には、「櫛玉比女命神社」と「廣瀬大社」があり、共に同じ神が祀られていました。
佐賀の天山にも広瀬があります。
そこに祀られる神は「市杵島姫命である弁財天」でした。
三つの下宮の内「天山宮」の地は、「厳木(きゅうらぎ)町広瀬」
(厳木の厳は、厳島神社の神(市杵島姫命)を表す。厳木は、いつきとも読めます)
天山周辺には「天川」という地名があり、奈良の天河弁財天の元宮とも言われています。
奈良の天河大弁財天神社のWikiによると、(天河の方は)
創建に関わった天武天皇と役行者は、伊勢神宮内宮に祀られている女神を「天の安河の日輪弁財天として祀った」
弁財天を、伊勢の内宮から勧請してきたという。
では、そこに弁財天がおられるのです。
弁財天は、市杵島姫命であり、御炊屋姫でした。
御炊屋姫の名は豊受大神、瀬織津姫をも意味します。
伊勢の内宮の荒祭宮には、瀬織津姫が祀られます。
「内宮の弁財天」とは、彼女を示すのです。
弁財天は、市杵島姫命=豊受大神。
内宮ではなく、外宮に祀られる神。
全て彼女の分御霊・わけみたま(別名)。
瀬織津姫=豊受大神=市杵島姫命=弁財天=御炊屋姫
広瀬で、神が繋がれました。
同じ神を祀るのです。
彼女が神として伊勢に祀られるよりも先に、こちらで活躍、存在していました。
例え、こちらが「元宮(社がなくとも)」なのです。
彼女は女神・天照でもありました。
天照には幾つもの名があり、中には彼女を示すものがあります。
それが「撞賢木厳御魂天疎向津媛命(つきさかき いつのみたま あまさかる むかつひめのみこと)。
この名の意味するものは、
「天(日の)神ではなく、神を斎き祀る者」
厳御魂(いつのみたま)から、
<< 女神・天照は、厳島神社の御神霊である、市杵島姫命(宗像神)>>。
市杵島姫命。
いちきしま、いつくしま(厳島)、「斎き島」は、星の神を祀る者。
(古代、星と島は同義語)
星神、布留神(石上神宮)、住吉神(三島神)を祀る者の名です。
彼は天照である饒速日命。
市杵島姫命は彼の后、御炊屋姫であるので、同じ境内、摂社に祀られているのです。
彼らは陰陽(太極の図)の存在。
二柱揃っての神なのです。
豊受大神が市杵島姫命であり、御炊屋姫。
彼女は籠神社の御祭神の一柱です。
伊勢神宮の下宮には、籠神社から月神を勧請したという伝承があります。
外宮の神は豊受大神。
しかし、彼女は「月神」ではありません。
(分かりやすく、改訂)
( つづく )
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