祇園の神 10 ~卑弥呼の墓*祇園山古墳~
前回の続きです。
高良山の麓にある「祇園山古墳」。
卑弥呼の墓の候補地の一つです。
(この回は前にも記事にしたので、ほぼ同じ内容です)
その理由は
*卑弥呼の時代と重なる
*魏志倭人伝に記載されている「殉葬者100人」に迫る60体が側に埋葬されている
*該当する墓は盗掘されているものの、側の墓からは鏡等が出土など
(鏡は高良大社の宝物殿にある)
(下記HPを参照しました。詳しくはこのHPで)
http://wwr2.ucom.ne.jp/hetoyc15/kodaisi/himikotyou/himiko3horon.htm
高良山へ続く道を横切る、高速の高架をくぐるとすぐ右(南)へ。
隣に高速が走っています。
何割かは削られましたが、土地の方のご尽力によって大部分が残されることになりました。
(クリックすると拡大されます)
祇園山古墳測量図。
案内板、綺麗になってる!ありがとうございます!
古墳の周りには60体以上、同時期に埋葬されていると推定されてます。
その中には「刺し違え」も二組ほど見受けられるとありました。
その言葉だけで、胸に迫るものがあります。
奈良の箸墓古墳も卑弥呼の墓の候補地となっていますが、殉葬者はいません。
頂上には吹きさらしの石棺が一つ。
見えてる部分は、縦1.5m、横0.6mくらいでしょうか。
台形(四角錘台)になっており、底の方が広いそうです。
どなたかが置かれた花がありました。
この地は古くは高良大社の関係者の邸宅があり、聖なる土地だと大切にされてきました。
その為か、途方もない時を経ているからか、ここはとても居心地がいいです。
眺めがいい地を「占地」といい、地位の高い者が埋葬されています。
奥に見えるのは、脊振山系。
その向こうが那珂川市。
現人神社(住吉神の元宮)がある儺の国(奴国)です。
礎石部分。
★2 高良大社下宮 (前回の記事)「祇園さん」
★3 祇園山古墳
高良大社のある高良山の麓の「祇園山古墳」。
それが卑弥呼の墓の候補地にされている。
ここに眠っている彼女は、高良の神にとって大切な人であったのです。
だからこそ、ここに在るのです。
「祇園山古墳」に眠る埋葬者。
祇園の神は、”彼ら”です。
( つづく )
(ココログ2019/10/15の記事改定)
*記事内の考察や写真、イラストなどは管理人に著作権がありますので、無断使用はご遠慮ください
最近のコメント