竹生島の弁天様 ~宇賀神を乗せた弁天様~
前回の記事。
(「祇園の神 8 ~熊野神社の神~」)
ちょっと脱線です。
前の記事と被る所が少しあります。
(「祇園の神 7 ~神話の中の須佐之男命~」)(アメブロの方で)
で、あみさんがコメントをくださいました。
ありがとうございます!
そこから繋がったことをUPします。
琵琶湖にある竹生島には、頭に宇賀神を乗せた弁天様の像がおられます。
しかも宇賀神は、体が蛇で顔が翁。
これは弁天様と宇賀神が夫婦であるからです。
また、弁天様も宇賀神でもあります。
宇賀神、宇迦之御霊、稲荷神は同一神であり、男女二柱の神。
(それぞれ二柱おられる)
<女神の宇賀神>
前回も御膳神(みけつかみ)に触れました。
豊受大神のことであり、宇迦之御霊を表します。
御膳神(みけつかみ)=豊受大神=宇迦之御霊=宇賀神=稲荷神
この御膳神(豊受大神)は、大神神社の御炊社(みかしぎしゃ)に祀られます。
大神神社の大物主神は饒速日命。
彼の后である御炊屋姫の名は、それを示していたのです。
(「御炊屋姫を追って ⓽ ~御炊社*大神神社の豊受大神~」)
その御炊屋姫は弁天様として祀られています。
弁天様は市杵島姫命(いつきしまひめ・宗像大神)と習合。
つまり、御炊屋姫=弁天様=市杵島姫命。
彼女が豊受大神(御膳神=宇賀神)であるので、
弁天様=市杵島姫命(宗像大神)=御炊屋姫=御膳神=豊受大神=稲荷神=宇迦之御霊=宇賀神
となるわけです。
弁天様は島や弁天池の中の島に祀られます。
習合されている市杵島姫命が、斎き島姫であり、島を斎き(祀る)者を意味するからです。
古語で、島は星と同義語。
星の神を祀る者を意味していました。
神社にはこのように、「示唆」するものが多くあります。
社の形であったり、境内の石の由来(飛んできた等)。
それを見つけるのも面白いです。
< 蛇の姿の宇賀神 >
弁天様は宇賀神であり、饒速日命の后の御炊屋姫でした。
饒速日命は大歳神であり、宇迦之御霊、稲荷神であり、宇賀神でもあります。
御炊屋姫が弁財天(女神の宇賀神)。
饒速日命が宇賀神。
彼は大神神社に祀られる大物主神です。
宇賀神の体が蛇であるのは、大物主神が蛇神とされているからです。
*御炊屋姫が弁天様であり、豊受大神に繋がるので、大物主神(天照)は彼に間違いありません。
(「古代*奈良湖と裂田溝 ② ~三輪のヘビは竜~」)
宇賀神の顔が翁であるのは、住吉大社の主祭神として祀られる塩土老翁が、住吉の神や饒速日命と同一神であるからです。*1
(「古代史の謎」 3 ~饒速日命は住吉大神~」)
彼ら以外ではこの組み合わせになりません。
竹生島の宇賀神を乗せた弁財天は、彼らを示しているのです。
(夫婦神は共に祀られるという証でもあります)
<天河弁財天>
天河弁財天の神は、伊勢の内宮から勧請されています。
内宮の荒魂宮の瀬織津姫であり、豊受大神です。
弁財天が彼女であることは、勧請した彼ら(天武天皇、役行者)はご存じのはず。
饒速日命(天照)の后の御炊屋姫の名は、豊受大神、瀬織津姫の名も意味します。
(「御炊屋姫と瀬織津姫の名の意味 ~「儺の国の星」の炊屋星~」)
宇賀神(男神)は、蛇神である三輪山の大物主神(住吉神)*男神・天照
弁天様はその神と夫婦である豊受大神(御炊屋姫)*女神・宇賀神。
竹生島の弁天様はそれをお姿で表しています。
彼らであることに気づかれよ。
分かるようになってから、その意思が見えてきます。
もしかすると、中には神の意志が介在しているものもあったのかもしれません。
仏師は木の中に仏を見ると言われます。
どちらにせよ、気づくことは大切な事であるようです。
*1 塩土老翁
塩竃神社や住吉神社などに祀られます。
籠神社の縁起、住吉大社にも登場。
*神武東征の際 *海幸彦山幸彦 *浦島伝説 にもでてきます。
(「古代史の謎」関裕二氏著 参照)
下記記事に詳しくあります。
*考察などの引用、リンクなどの連絡はしなくてよいですが、このブログのリンクを貼るなどの事をして最低限のルールを守られますように。
画像の転載は許可いたしません。
« 祇園の神 8 ~熊野三社の神~ | トップページ | 祇園の神 9 ~高良大社の祇園の神~ »
コメント