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2022年11月29日 (火)

射手引神社 1 ~神功皇后と高良神の熊襲退治~(改訂版)

(以前の記事に追記をしています)

福岡県嘉麻市上山田

射手引(いでひき)神社があります。

神功皇后が熊襲を退治した伝承がありました。

Screenshot_202211291654302
境内には素敵な神功皇后の像があります。

かっこいいですね。
大好きです。

Screenshot_202211291654422
長めの階段を上がり、

Screenshot_202211291654492

 

鳥居。
写真からもパワーを感じます。
様々な貴重な情報が詰まってるので、神社のHPから引用、要約させていただきます。
(「射手引神社 HP より)

古くから、香椎宮・貴船宮と称している。
御祭神
【旧香椎宮】
仲哀天皇
神功皇后
仲筒男神

【旧貴船宮】
岡象女神(みづはめのかみ)
龗神(たかおかみのかみ)

手力男神(たぢからおのかみ)

Screenshot_202211291654552

拝殿。

【社伝】

古処の山麓や当地に住む羽白熊鷲なるもの良民を苛む
神功皇后これを討伐するおり難渋され給いて
貴船宮の杜にて休らいて 神々の御加護を祈り給う
雲々の間より光と共に手力雄命 天の射手を率い御加勢給い征伐叶う
神功皇后 貴船の神々と共に手力雄命を併せ
射手引大明神と称して祀り給う

後に里人 香椎宮(福岡市東区)より御祭神を戴き 尾浦の地に祀り奉る

(「射手引神社HP」 より)

Screenshot_202211291655002

冷水峠にいた羽白熊鷲は、大根地山の神々の助力により、その地で退治されています。

 

古処山の山麓にいた「羽白熊鷲」は、この地にも出没し、土地の人を苦しめていました。
冷水峠のものと別のものです。

神功皇后は、これを討伐する際、難渋される。
貴船宮の杜で休まれた時に、神に加護を願った。

雲の間より現れたのが手力男(雄)命。

天の射手を率い加勢した。


神功皇后は、貴船の神々と共に手力雄を併せて、射手引大明神として祀った。
 

Screenshot_202211291655062

扁額に並べてある香椎宮と貴船宮。

同じ社内、摂社、末社に祀られる神は、同神または夫婦神です。


<< 香椎の神 >>


香椎宮、神功皇后。

仲哀天皇。

「記紀の伝承」でも、この時はすでに仲哀天皇は崩御してます。
いるはずのない仲哀天皇が御祭神。
元から、「仲哀天皇」はいなかったのです。

仲筒男命の名があります。
「中筒男命」なら、住吉三神の一柱。
(仲哀天皇と被せてるのか)

神功皇后と共に行動し、夫婦であったのは住吉神の底筒男神。
彼が高良神です。

住吉三神とされますが、真実は一柱。

饒速日命です。



<< 貴船の神 >>

 

<  岡象女神  >

 

貴船宮の岡象女(みずはめの)神。
京都、籠神社の奥宮の相殿に祀られる。      

本殿には、豊受大神。

同じ神であるので、祀られているのです。

 

豊受大神=岡象女神=神功皇后。

彼女は饒速日命の后であった御炊屋姫です。
(大神神社の摂社の御炊社の神=御膳津神=豊受大神)

神の鉾 番外編 ~二柱の天照~



< 高龗神 >

貴船の神、高龗神も饒速日命です。
京都、貴船神社にも高龗神は祀られており、彼に繋がります。

 

神社のHPに「高龗神」について、古事記、日本書紀の引用がありました。
(「龗」は、雨に口三つに龍。龍という意)

貴船神社HP より 要約)
 ***************

 

古事記には、伊弉諾尊が火の神を斬った剣から滴った血から生まれた神が闇龗神とある。

 

日本書紀にはこうあった。
伊弉諾尊が剣を抜いて、
軻遇突智(かぐつち)(火の神)を斬って、三つに絶たれた。

その一つは雷の神になった。
一つは大山祇(おおやまつみ)となった。
一つは、高
龗神となった。

と闇は、同神である龍神。
は「山上の龍神」、闇は「谷底暗闇の龍神」。

 

**********************************************


高龗と闇龗は同じ神(龍神)だとあります。

さらに、古事記の記述から分かる事。
「かぐつちを斬って三つに絶たれた」とは、元々一柱の神であり、同神である。

*雷の神である武御雷神は、住吉神であり、饒速日命。
高良神(住吉の底筒男神)は、春日神、常陸の神、勝馬(福岡の志賀神)と同じ神(「高良玉垂宮神秘書」)
住吉神=春日神=常陸神(鹿島神)=武御雷神

神の鉾 4 ~天照の分御霊~

 

*大山祇の神は、日吉神であり、饒速日命。

 

高龗神は、龍神=饒速日命。


それぞれ、饒速日命にたどり着いています。

また、貴船神社には、「天の磐船」が祀られる。
天の磐船=饒速日命。

同神であるから祀られているのです。

*日本書紀、古事記により、神の出自、属性は違います。

そこから親等など、決めつけるのは無意味です。



< 天磐船神とは >

 

福岡に天磐船神を祀る神社があります。
七夕神社と呼ばれる「媛社(ヒメコソ)神社」。


ここにも二つの扁額あり。
天磐船神として天火明命。
棚織(たなばた)神として袴幡千千媛命(たくはたぢぢひめのみこと)が祀られます。

 

☆天磐船神=天火明命=饒速日命。

袴幡千千媛命は天火明命の母とされます。
しかし、母子で七夕の伝承は成立しません。
「織姫」は妻である者。

袴幡千千媛命では無いのです。

 

ここから、彼女は「瀬織津媛」でもある、御炊屋姫、神功皇后へとにたどり着いてます。

御炊屋姫と瀬織津姫の名の意味 ~「儺の国の星」の炊屋星~

御炊屋姫を追って ⓽ ~大神神社の炊屋社の豊受大神~

 

記紀や神社の伝承は、そのままの「事実」ではなく、暗号のようなものだと思えばたどり着けるのです。

 

 


< 射手引神社の御祭神 >

射手引神社には、

香椎宮として、住吉神と神功皇后。
貴船神として、高龗神と岡象女神。

☆住吉神=高龗神=饒速日命。
☆神功皇后=岡象女神=豊受大神=織姫=瀬織津姫=御炊屋姫(饒速日命の后)。

 

香椎宮と貴船宮。

二つの宮は同じ神でした。

 

 

( つづく )

 

 

*記事内の考察や写真、イラストなどは管理人に著作権がありますので、無断使用はご遠慮ください。

2022年11月24日 (木)

宇佐神宮 ~祀られる神々~

宇佐神宮
久々に御参拝。

福岡から下道で往復5時間半。
冷水峠、田川経由、201号線を通って、行橋、中津と通ってきました。
(写真は写らないように撮ってますが、たくさんの方が参拝されてました)

Usa01大鳥居

Usa02

二日、間を置かずに行きました。

Usa03

黒男神社

御祭神 武内宿禰

神功皇后の片腕と言われている宰相。
その名は、常に黒い甲冑を身につけていたことから。
福岡の久山町にもあり、くろどんと読みます。

彼も高良神(住吉神)です。

Usa04_20221124095401

参道の紅葉

Usa05

手水舎の日本一の水盤

Usa06

右手の山に朝日稲荷神社があります。

Usa07_20221124095601 弥勒寺跡を通って

Usa08_20221124095601

朝日稲荷神社


御祭神 宇賀御魂、大宮姫
合祀 猿田彦神


神功皇后が神々を降ろした、大根地神社の摂社も朝日稲荷神社。
稲荷さんなのに、スサノオ命、大市姫が祀られます。
(→☆二つの伝承 6 ~大根地山(2)~)


後にスサノオ命(祇園さん)も彼らだと分かりました。

大根地は、大いなる根(古語で神・貴人)の地という意味です。

ちなみに朝日稲荷神社を辿ると、伏見稲荷大社へ行きつきます。
そこには五柱の神が相殿に奉祀されていました。
(宇迦之御霊大神、佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神)

大社のHPによりますと、「(五柱は)稲荷大神の広大なるご神徳の神名化」とあります。

つまり同神です。

佐田彦大神は猿田彦神のこと。(*1)

同じ社、摂社などに祀られる様々な神々は、これに尽きます。
上の朝日稲荷神社にも猿田彦神は合祀されています。

同神だからです。

Usa09_20221124095601

写真5枚目の左手にあるのが、八坂神社  養蚕神社

八坂神社にはスサノオ命
養蚕神社には天照大神が祀られます。

天照は天照国照天火明櫛玉饒速日命の日の神の神名を持ち、祇園の神・スサノオ命(海神)でもあった饒速日命。
高良の神は月神。

住吉(海と星)、石上神宮の布留神は星神でもあるので、彼は日月星海の神。

 

”フル”はfull。
満ちた、完全な、の言葉に通じるのは偶然では無いのかもしれません。
脊振(せふり)は、脊に振る(布留)神の山でもありました。 

クシ(奇・櫛)フル(振る・布留)岳です。

北辰の神、天御中主神は彼の事でもあります。
→☆神*総まとめ)アメブロの記事

Usa10

祓所

ここの雰囲気も好きです。

Usa11

大鳥居

Usa12拝殿は小高い山の上にあります。

Usa13

小椋山の説明板

椋木(むくのき)と楠(くすのき)は、種類が違うのですが、両木とも神を宿すと言われます。

Usa14

拝殿を横から

山行してると三角点が気になります。
YAMAPの小椋山の表示は拝殿内を示してます。
三角点あるのかな~。

Usa15

案内板

御祭神   一の御殿  八幡大神(応神天皇)
二の御殿   比賣(ひめ)大神
三の御殿   神功皇后

比賣大神は宗像三神
市杵島姫命であり、弁財天
御炊屋姫(=御膳津神=豊受大神=宇迦之御魂神)です。

これが神功皇后。

 

八幡神は、神としては饒速日命
応神天皇は敦賀の気比神社の地で、ツヌガアラシト(現人神)と名を交換しています。

現人神は住吉神=高良神

彼も饒速日命です。

Usa16

拝殿

左から一の殿、真ん中が二の殿、右が三の殿

Usa17

三の殿の奥にあるのが住吉神社

Usa18住吉神社

高良玉垂宮神秘書には、高良神(=饒速日)、住吉神、安曇磯良神、鹿島、春日と同神とあります。
故にここに祀られます。

Usa19

一の殿の奥には春日神社

Usa20

この右手には北辰神社(天御中主神)

*この地に元々おられた神とのこと。

彼らも同神であるから、ここに祀られます。

ご利益があるから一緒にしてるという俗物的な理由よりも腑に落ちます。
それだけなら天照大神がここに祀られていても良いはず。

最高神なんですから。

天照大神、スサノオ神は摂社におられました。
本殿には神秘書の通りの「住吉神と春日神」とは、諸事情によりということでしょうか。

Usa21

奥に見えるのが奥宮がある御許山(おもとやま)

Usa22

山体の左側に奥宮があります。
大尾山から、尾根伝いに御許古道があります。

Usa23

下宮へ

この道も良いですね。

Usa24

下宮

Usa25拝殿

Usa26
下宮内

Usa27

紅葉してました。
この右手奥に行きますと、
Usa28
八幡神が現れたという御霊水。
この前の池が綺麗でした。

境内から大尾山に行けます。

Usa31

大尾山

階段を上って行くと二つの社がありました。

Usa32

宇佐八幡神託事件のあらまし

Usa33

護皇(ごおう)神社

和気清麿が祀られます。

「皇室を守った」ということでしょうか。
その上にあるのが、

Usa34

八幡神社

ご祭神 八幡大神
扉を開けて中でお参りできます。

Usa35

この大尾山の尾根伝いにあるのが、御許古道(おもとこどう)。

御許山に尾根伝いで行けます!

*舗装はこの辺りまで。
周回20キロ強。
晴れた日を狙って、縦走します!

 

伏見稲荷大社の言葉が心に染みました。
やっぱりそうだったのかぁ。

続けててよかった。
このタイミングで後押しされたような気持ち。

ありがとう!

 

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**********************************

 

*1 猿田彦神

猿田彦神は福岡の那珂川発祥の神とされていて、市の公認になっています。
そこには住吉の元宮の現人神社があり、住吉神もこの地で生まれたとされています。
同神であるから出身地も同じなんですね。

 

住吉神は高良神。

那珂川には、高良神が若い頃に暮らしたと伝承がある猫嶺城もあります。
猫=根子=国の根っこを造った神と言う意味。

神話の神すべては彼らであるので、那珂川が神話の地です。
神々が生まれた「イザナギの禊」にまつわる名の全てがあります。

→☆安徳台と高天原~

 

はっ!

布留神のフルはfull(完全な)。
那珂川一帯を指した古代の「儺(奴・な)国」の「な」にも、完全なという意味がありました。

奈良は、なと、ら(神・光)を意味します。
やまとは、神(完全な存在)の国の意味。

この二つの国が彼らがいた「邪馬台国」に当たります。

☆紅葉

今年は紅葉の当たり年でした。

Siouji01
四王寺山
Siouji02
四王寺山
見事です
Siouji03四王寺山
Homankoyo01
宝満宮竈門神社の紅葉のライトアップ

Homankoyo02

宝満山の楞伽院山荘前の紅葉




2022年11月18日 (金)

饒速日命・神の系譜 5 ~祓いの神・住吉神~

つづきです。

伊勢の神は磯良神である。
高良大社、鹿島神宮、石上神宮の神が示す、饒速日命。

三輪の神の大物主であり、国を造った神。
十種神宝や干珠満珠の神宝は、彼の偉業を示していた。

数々の社の伝承によると、彼は住吉神でもあると告げている。
祓いの神・住吉神。

それは何を示すのか。

 

< 祓いの神*住吉神 >

住吉神が祓いの神であるのは、各地でイルヰ(異類、熊襲)を退治したことによるもの。

退治した者が、退治されたモノの名を継ぐ。
それが封印になる。

ならば「悪神」を追えば、住吉神にたどり着く。
艮金神も、元は退治されたモノの名であり、退治したものは饒速日命(住吉神)。

(「神の系譜 2 ~伊勢の神は磯良神・日月の神~」)

 

< 筑紫のイルヰ退治 1 >


筑紫には、筑紫神がおられる。
彼も、退治した者が、退治されたモノの名を継いだ神。

 

☆筑紫神。

荒穂神、五十猛命が、筑紫神を退治。
「命尽くし神」は、シタクラツクシ坂に出た悪神。
後に筑紫神は、高良神となる。

荒穂神社(二つの社)と同じ話が筑紫神社。

(「二つの伝承 2 ~荒穂神社*佐賀県三養基郡~」)

(「二つの伝承 4 ~筑紫神社*ちくしの起源~」)
(「天神様が拝んだ神 ~天拝山~」)

荒穂神社の境内にある石の伝承から、同神が分かった。
荒穂の神が蹴った石が、高良大社の神殿の下にある。
     ↓
荒穂神は高良神(住吉神)と同じ神と示唆。

 

また、両神社の御祭神から繋がる。

瓊々杵尊=鴨大神=八幡大神=春日大明神=住吉大明神=五十猛命=白日別


これは、「神の系譜 2 」と「神の系譜 4」にあった、神々と重なる。

天照(伊勢の神)=日神月神=籠神社、高良神社(磯良神)の神=住吉神=鹿島神、春日神=武御雷神=綿津見神=饒速日命

ここから、神社に配祀されている神々は同神。

 

筑紫神は、命尽くし神を退治した高良神であり、饒速日命。

筑紫の神から繋がるものがあった。
シタクラツクシ坂は冷水峠であり、数々の伝承の元は同じなのだ。

(「二つの伝承 7 ~冷水峠~」)

 

そこに関わる者がいる。
冷水峠で羽白熊襲(イルヰ)を退治した神功皇后。
(彼女については後に)

伝承に残されている彼らはその都度名を変えられ、話も少しずつ変えられていた。

しかし、核心が分かると繋がる。



< 筑紫の異類退治 2 >

異類退治の伝承は他にもあった。

☆高良大社の伝承(高良玉垂宮神秘書)のイルヰ退治。
高良神は住吉神。

彼と神功皇后がイルヰを退治した。

(「神の鉾 2  ~高良玉垂宮神秘書~」)


☆楯崎神社、波折神社、高良大社、大善寺玉垂宮

(「 波折神社 ~瀬織津姫と住吉神~」)


これらの御祭神、伝承から導かれたこと。

大己貴命=饒速日命=高良神=住吉大神=志賀大神=天照大神

 

< 白日別神 >

筑紫神社の白日別は、筑後国一之宮の高良神(住吉)。
「筑紫島の四つの面」の白日別も、高良大社がある地。


Kaimen21

いずれも、祓いの神としてイルヰ(熊襲)と戦ったのが、彼であることを示唆しています。
なぜなら、建日別は、それらイルヰの本拠地であったからです。

(「筑紫島の四つの面 2 ~白日別の神と豊日別神~」)
(「筑紫島の四つの面 3 ~建日別・熊襲の正体~」)

これらはすべて、「饒速日命」と「彼女」の異類退治を起因としている。
「イルヰ・異類」それは人ではない。

彼らが施した結界が物語っていた。

(「結びの山 終章 ~黄泉の大岩・くなどの神~」)(アメブロの記事)後にこっちにも記載。
(「祓いの神 10 終章 ~結界~」)(アメブロの記事)

「魔を祓う」

それが祓いの神「住吉神」として、彼らが祀られる理由となったのだ。

 

< 現人神社(住吉の元宮) >

住吉神は饒速日命であり、天照。
福岡の那珂川市の現人神社は、その住吉の元宮。

Screenshot_202211180604302

那珂川には、「岩戸」「伊邪那岐の禊」の伝承にある地形や土地の名がある。
神話の伊邪那岐神の禊から生まれたのが祓いの神・住吉神と天照。

(猿田彦発祥の地と市も公認している)

神話の全ての神は彼なので、まさしくこの地で「始まった」ことを示す。

住吉の元宮は世界中探してもここにしかない。

*住吉神=高良神であり、
那珂川には高良神が若い頃に住んでいたとされる「猫嶺城」という山もある。

 

☆筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原

(「神話の郷 ~高天原と禊の地~」)

(他は後にまとめます)

 

神話の始まりはこの地であったのだ。

 

天照大神・饒速日命については以上。

 

 

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2022年11月15日 (火)

饒速日命・神の系譜 4 ~月読神の十種神宝~

前回の続きです。

「饒速日命・神の系譜 3 ~天照は磯神・いそのかみ~」

伊勢は磯宮。
高良大社、鹿島神宮、石上神宮と同じく、磯良神(いそらかみ)である、饒速日命を祀る宮。

彼は住吉神でもあった。

神話や伝承の中には、「彼を示す」共通する神宝が存在する。

 

< 二つの珠と十種神宝 >

月神、高良神である住吉神は二つの珠を持つ。
海神からもたらされ、潮の満ち引きを操る珠。
(直接、海神から受け取ったのは豊姫)

これが干珠満珠。

大阪住吉大社にもこの珠の伝承があり、境内の井戸に沈められているとされる。


御祭神の一柱は豊玉彦。
住吉神が高良神であり、豊玉彦とも同神である。

Sumiyosi01

(住吉大社*第一本宮*底筒男神)
*高良神が底筒男神=住吉神なので、
第一本宮が底筒男神(実際は一柱)

☆海幸彦と山幸彦の話。

山幸彦は海神(豊玉姫)から、二つの珠を受け取り、地上へ。
山幸彦は、天火照命(豊玉彦)。*8

*昔話の浦島太郎はこの話をなぞらえている。


☆饒速日命の十種神宝。

生玉は陽の言霊で潮満玉
死返玉は陰の言霊で潮干玉

これら二つの珠は、月の作用を示す。
海の潮の満ち引きを操り、人の生死を司る。

彼が月神と呼ばれる所以。


潮の満ち引きを操る。
それは彼らの水利工事などによる現象から。

伝承の主、月神とされる高良大社の高良神と、饒速日命、天火照命(豊玉彦)は、みな同じ者。
少しずつ、姿を変えて伝えられている。

高良神の高良玉垂命の名は、玉を垂れる(もたらされた)故。

(「神の鉾 5 ~月神の二つの珠と神宝~」)

 

住吉神=饒速日命=山幸彦(天火照命)
干珠満珠=十種神宝の玉=潮満珠と潮干珠

 

 

< 大国主(大己貴神)・国平神 >

 

もう一柱、大国主神が二つの珠、奇魂幸魂を手にしていた。
神話では、相棒であった少彦名命が常世に帰ってしまった後、海から現れている。
この神(珠)は三輪山に祀れと指示。

これは、大国主神が(珠を持つ)三輪の大物主神であることを示唆す。


三輪山の神は、大物主櫛甕玉命。
櫛玉彦の名を持つ櫛玉饒速日命。

 

 はっ!
櫛玉の名は、奇なる玉(干珠満珠)を持つ者という意味か!

大国主(国平)神の名は、国土を平にした故。
あちこちで治水工事を行い、病を治した(治療法を広めた)ことからだ。

その治水工事の一つが、奈良湖の水を引く為の川底開削。
古代奈良には、奈良盆地一帯を占める巨大な奈良湖があった。
その水を引いたのは、饒速日命達。

それも奈良の大物主神として祀られる所以。

Narako01_20221115145401

出典元 画像は「古代で遊ぼ」
 http://www.ne.jp/asahi/woodsorrel/kodai/edo/index.html

(古代奈良湖*AD200年頃もこれくらいの水位と思われる)

 

亀の瀬(左真ん中辺り)の亀石から、明日香の亀石の伝承へ。
明日香の亀石に伝わる「当麻のヘビ」から、長尾神社にたどり着く。

その社の伝承から、繋がったことがあった。

 

☆三輪明神(大神神社の大物主神)は「蛇神であり竜神」。
☆大神神社ー竜王宮ー長尾神社の御祭神は同じ
(竜とヘビの体は三社を繋ぐ=同神)

上記三社の神は、

長尾神社に、天照大神、豊受大神、水光姫命、白雲別命、市杵島姫命、天児屋根
竜王宮に、建玉依比古命、建玉依比賣命、豊玉比古命、豊比賣命。
大神神社に、大物主神、市杵島姫命、御膳津神(豊受大神)。
*建玉依比古命とは、鴨玉比古命のこと。(賀茂の神)

これらの神は同神。

大国主神=大己貴神=大物主神=饒速日命=天照大神=天児屋根=豊玉比古命=鴨(賀茂)神

 

ここに、天照大神、豊受大神、*8の豊玉彦、豊玉姫の名もある。
彼も、潮干珠、潮満珠を持つ、潮(水)の満ち引きを操る神。

(「古代*奈良湖と裂田溝 ① ~亀石の伝承~」)
(「古代*奈良湖と裂田溝 ② ~三輪のヘビは竜~」)

 

亀石の伝承から、古代の奈良湖の水を引いたのは、三輪山の大物主神である饒速日命と分かった。

「水の満ち引きをする」それ故に、月神とされたのだ。

 

まさに、国を造った大国主神。
出雲大社にあるあの像は、それをも表している。

Izumo01(出雲大社の大国主神の像 
 海から幸魂奇魂を授かる大国主)

 

彼は、「二つの珠」の力で潮(水)の満ち引きを操る月神とされた。

しかし、本来の月神の饒速日命は、隠されてしまう。

神の系譜 2」の*4にあった、内宮の神を女神としたときに、「月神の名」をも豊受大神に変えられたからだ。

 

神話での月の神である月読命が最初の登場以降、隠れて現れないのは、これを示唆している。

 


( つづく )

 

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2022年11月 3日 (木)

饒速日命・神の系譜 3 ~天照は磯神・いそのかみ~

続きです。

(「饒速日命・神の系譜 2 ~伊勢の神は磯良神・日月の神~」)

 

皇室の神事、新嘗祭は、住吉神、歳神にまつわるもの。(「神の系譜 1」より)

皇祖神を祀る伊勢神宮に祀られる神は、饒速日命。(「神の系譜 2」より)

高良大社、鹿島神宮、春日大社と同神。

彼は月神・磯良神であり、日月神である国常立神。

伊勢神宮の神は磯良神。
その名から分かること。



< いそのかみ >

高良神は、安曇磯良神(あんとんいそら)。
磯良神の名は、イソとラに分けられる。

ラは、言霊で神、光。

その名は、磯神・いそのかみを表す。

 

いそのかみは、石上神宮の神。
御祭神は、布留(フル)神。

石上神宮も、高良大社、鹿島神宮と同じ、物部氏の祖神を祀る宮。
かの神は饒速日命。

☆→高良玉垂宮神秘書 2 ~高良神は物部の祖神~

また、伊勢神宮は、磯宮と呼ばれていました。
磯神(いそのかみ)を祀る故。

(「神の鉾 3 ~安曇磯良神~」)

 

高良神(磯良神)=住吉神=石上(いそのかみ)=伊勢(磯宮)の天照(磯神・いそのかみ)=饒速日命

すべて繋がっていた。



< 布留神と三島神の名 >

 

☆布留神

石上神宮の神は布留神。
布留御魂(ふるのみたま)は宇宙の色であり、隕鉄からできた剣を示す。
隕鉄=隕石、故に、星の神。

      参考資料「儺の国の星」
(→☆「儺の国の星 ~宇摩志麻治の意味~」)

また布留の名から、福岡、佐賀の境の脊振山は、布留神の山だと繋がった。
「二龍が降臨し、背を振う山」という伝承がある。

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(背振神社*上宮)

 

神話のクシフルタケは、櫛布留岳であり、脊振山を表す。

二龍とは、脊振山に祀られている、市杵島姫命(宗像神、豊受)と毘沙門天(饒速日命)。

*高良の神は毘沙門天とも習合されている。
彼らはそれぞれ龍神でもある。(八大龍王と三輪山の神)

 (「結びの山 その13 ~脊振山~」)

 

「筑紫島四つの面」の建日向豊久士比泥別(たてひむかとよくしひねわけ)は、脊振山があるこの地の事。
また、彼らがいた儺国(奴国) の地を表します。(後に)

たては、勇猛な、偉大な、おおらかな。

ひむかは、日の当たる所、輝く(尊称)。

とよは、ゆたかな、また、豊姫(豊受)を表す。
くしは、神威がある、また、櫛玉饒速日命を表す。
ひは、尊称。

ねは、神、光の意。

わけは、それぞれの国。

(「筑紫島の4つの面 4 ~建日向豊久士比泥別~」)



☆三島神

三島の意味は、住吉神を表すオリオン座の「三つ星」。

古語で、星と島は同義語。
海の民、島を星と見立てる。

ORIONを三島星、或いは三諸星と呼んだ。
と「儺の国の星」の本にあります。*6

(下記に詳しく)

 

三島神は奈良では、布留神。(→☆三島神社

石上神宮の布留神と同神。

福岡では高良神です。(→☆筑紫の三島神社
高良大社の高良神は住吉神と同神。

 

住吉神は、オリオン座の三ツ星を神格化したもの。
海の民の道しるべであるので、海の神であり星の神です。

布留神も高良神も饒速日命も住吉神なので、彼らは「三島神」なのだ。

(「儺の国の星 ~布留神と宇摩志麻治の名の意味~」)

三島神=住吉神=星神=布留神(石上神宮の神)、高良神=饒速日命

 

☆高良神は、底筒男神。

ツツは古語で星。
また、津は、海。

これも住吉神が星神、海神であることを表す。

 

<船の神>

饒速日命は、天鳥船(天磐船)に乗って大和にやって来たという。
船の名がつく神社に祀られる神は、饒速日命です。
(貴船神社、磐船神社、御船神社など)

住吉神も航海の神=船の神。

(「神功皇后の伝承地 5 ~媛社(ひめこそ)神社~」)

 

 <猿田彦神>(次回以降出ます)

猿田彦神も饒速日命。
さるたは、古代米(赤米の種類)のこと。
またサルは、古語で湿地帯に生える食物(稲も)を意味する。
朝鮮語ではサルは米、アイヌ語では湿地帯に生える植物。

(古語でということ。サ、サルが水辺に生える草の言葉でもあり、日本でも広く話されていた。)

さるたとは、稲作をしやすい(たくさん出来る)方法を広めた(湿田から乾田へ)人達のことでもある。(おそらく治水により)

それが饒速日命。
(猿の漢字は後に当てられたもの)

(「結びの山 ~その14 日吉の神とニギハヤヒ命~」)

 

福岡那珂川市には日吉神社があり、猿田彦発祥の地と言われる。
ここは、饒速日命である住吉神の元宮「現人神社」もある。

稲穂神は、稲荷神。

 

饒速日命=猿田彦神=稲荷神=住吉神=饒速日命

 

☆新嘗祭にまつわる神、住吉神、歳神。

☆日月の神・艮金神・国常立神。

☆三島神社、石上神宮、高良大社、鹿島神宮などは、物部の祖神を祀る宮。

☆磯(いそ)神、布留(ふる)神にまつわる名。

☆船の神

☆猿田彦神
これらは、すべて饒速日命に繋がる。

 

磯宮であった伊勢神宮。
伊勢の神は磯神(いそのかみ)。
本来の天照は饒速日命。

 

彼を信仰する一族が、各地へ散らばり、土地の名や職業の神として名を替えた。
それが、かの神に数多の名がある理由だ。

 

( つづく )



*6について

(「儺の国の星」三笠の星 項  真鍋大覚氏著)長いので要約。

ORIONを三島星、或は三諸星と呼んだはるかな昔があった。
”しま”或は”すま”とは、船人の渇きを癒す湧水井泉のあるところ。
”し”は元来は透明な無色の水を表現する胡語。(*注 しみず、しずくの「し」などが、そう)

”しま”或は”ふくら”とは、海中に孤立した山巓(さんてん)の集合であり、船の寄せ場を言った胡語。
絶海の孤島を”ほし”という西洋東洋を通しての呼び名。

 

 

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