饒速日命・神の系譜 3 ~天照は磯神・いそのかみ~
続きです。
(「饒速日命・神の系譜 2 ~伊勢の神は磯良神・日月の神~」)
皇室の神事、新嘗祭は、住吉神、歳神にまつわるもの。(「神の系譜 1」より)
皇祖神を祀る伊勢神宮に祀られる神は、饒速日命。(「神の系譜 2」より)
高良大社、鹿島神宮、春日大社と同神。
彼は月神・磯良神であり、日月神である国常立神。
伊勢神宮の神は磯良神。
その名から分かること。
< いそのかみ >
高良神は、安曇磯良神(あんとんいそら)。
磯良神の名は、イソとラに分けられる。
ラは、言霊で神、光。
その名は、磯神・いそのかみを表す。
いそのかみは、石上神宮の神。
御祭神は、布留(フル)神。
石上神宮も、高良大社、鹿島神宮と同じ、物部氏の祖神を祀る宮。
かの神は饒速日命。
また、伊勢神宮は、磯宮と呼ばれていました。
磯神(いそのかみ)を祀る故。
(「神の鉾 3 ~安曇磯良神~」)
高良神(磯良神)=住吉神=石上(いそのかみ)=伊勢(磯宮)の天照(磯神・いそのかみ)=饒速日命
すべて繋がっていた。
< 布留神と三島神の名 >
☆布留神
石上神宮の神は布留神。
布留御魂(ふるのみたま)は宇宙の色であり、隕鉄からできた剣を示す。
隕鉄=隕石、故に、星の神。
参考資料「儺の国の星」
(→☆「儺の国の星 ~宇摩志麻治の意味~」)
また布留の名から、福岡、佐賀の境の脊振山は、布留神の山だと繋がった。
「二龍が降臨し、背を振う山」という伝承がある。
(背振神社*上宮)
神話のクシフルタケは、櫛布留岳であり、脊振山を表す。
二龍とは、脊振山に祀られている、市杵島姫命(宗像神、豊受)と毘沙門天(饒速日命)。
*高良の神は毘沙門天とも習合されている。
彼らはそれぞれ龍神でもある。(八大龍王と三輪山の神)
(「結びの山 その13 ~脊振山~」)
「筑紫島四つの面」の建日向豊久士比泥別(たてひむかとよくしひねわけ)は、脊振山があるこの地の事。
また、彼らがいた儺国(奴国) の地を表します。(後に)
たては、勇猛な、偉大な、おおらかな。
ひむかは、日の当たる所、輝く(尊称)。
とよは、ゆたかな、また、豊姫(豊受)を表す。
くしは、神威がある、また、櫛玉饒速日命を表す。
ひは、尊称。
ねは、神、光の意。
わけは、それぞれの国。
☆三島神
三島の意味は、住吉神を表すオリオン座の「三つ星」。
古語で、星と島は同義語。
海の民、島を星と見立てる。
ORIONを三島星、或いは三諸星と呼んだ。
と「儺の国の星」の本にあります。*6
(下記に詳しく)
三島神は奈良では、布留神。(→☆三島神社)
石上神宮の布留神と同神。
福岡では高良神です。(→☆筑紫の三島神社)
高良大社の高良神は住吉神と同神。
住吉神は、オリオン座の三ツ星を神格化したもの。
海の民の道しるべであるので、海の神であり星の神です。
布留神も高良神も饒速日命も住吉神なので、彼らは「三島神」なのだ。
三島神=住吉神=星神=布留神(石上神宮の神)、高良神=饒速日命
☆高良神は、底筒男神。
ツツは古語で星。
また、津は、海。
これも住吉神が星神、海神であることを表す。
<船の神>
饒速日命は、天鳥船(天磐船)に乗って大和にやって来たという。
船の名がつく神社に祀られる神は、饒速日命です。
(貴船神社、磐船神社、御船神社など)
住吉神も航海の神=船の神。
<猿田彦神>(次回以降出ます)
猿田彦神も饒速日命。
さるたは、古代米(赤米の種類)のこと。
またサルは、古語で湿地帯に生える食物(稲も)を意味する。
朝鮮語ではサルは米、アイヌ語では湿地帯に生える植物。
(古語でということ。サ、サルが水辺に生える草の言葉でもあり、日本でも広く話されていた。)
さるたとは、稲作をしやすい(たくさん出来る)方法を広めた(湿田から乾田へ)人達のことでもある。(おそらく治水により)
それが饒速日命。
(猿の漢字は後に当てられたもの)
福岡那珂川市には日吉神社があり、猿田彦発祥の地と言われる。
ここは、饒速日命である住吉神の元宮「現人神社」もある。
稲穂神は、稲荷神。
饒速日命=猿田彦神=稲荷神=住吉神=饒速日命
☆新嘗祭にまつわる神、住吉神、歳神。
☆日月の神・艮金神・国常立神。
☆三島神社、石上神宮、高良大社、鹿島神宮などは、物部の祖神を祀る宮。
☆磯(いそ)神、布留(ふる)神にまつわる名。
☆船の神
☆猿田彦神
これらは、すべて饒速日命に繋がる。
磯宮であった伊勢神宮。
伊勢の神は磯神(いそのかみ)。
本来の天照は饒速日命。
彼を信仰する一族が、各地へ散らばり、土地の名や職業の神として名を替えた。
それが、かの神に数多の名がある理由だ。
( つづく )
*6について
(「儺の国の星」三笠の星 項 真鍋大覚氏著)長いので要約。
ORIONを三島星、或は三諸星と呼んだはるかな昔があった。
”しま”或は”すま”とは、船人の渇きを癒す湧水井泉のあるところ。
”し”は元来は透明な無色の水を表現する胡語。(*注 しみず、しずくの「し」などが、そう)
”しま”或は”ふくら”とは、海中に孤立した山巓(さんてん)の集合であり、船の寄せ場を言った胡語。
絶海の孤島を”ほし”という西洋東洋を通しての呼び名。
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