鎮座する神 ~祓いの神 3~
(「龍の道 ~祓いの神 2~」)の続きです。
今までのと重なりますが、それぞれの山に祀られている神を検証します。
それが神事をした者。
(地図はGoogle map)
1 英彦山
当初は大己貴神、宗像三神が鎮座。
後に天忍穂耳命に譲る(*次の回で解説)
天忍穂耳命が天照大神の子なので、日子山。
2 飯盛山
誉田別命、伊弉諾尊、玉依姫、
中宮は五十猛命
3 高良山(高良大社)
高良神と豊比咩、市杵島姫命
高良は物部の領地であり、祖神が祀られていた。
(「神の鉾 2 ~高良玉垂宮神秘書」)
4 笠置山
饒速日命の降臨地。
近くに天照宮があり、御祭神は、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命。
八幡大神、春日大神、応神天皇、天児屋根命
(笠置山から移された=お山と神社は同じ神)
摂社に、鹿島神社(鹿島神、菅原神)
諏訪社(建御名方神、素戔嗚神)
西海九神社(底筒男神、中筒男神、表筒男神、底筒少童神、中筒少童神、表筒少童神、八十禍津日神、大直日神、神直日神、瑞津姫)
住吉神社(底筒男神、中筒男神、表筒男神)
疫神社(八十禍津日神)
笠城神社(饒速日命)
穂掛神社(饒速日命)
他に、日吉神社、貴船神社、剣神社、須賀神社など。(福岡県神社誌より)
(「天照宮 ~福岡県宮若市~」)
*当社が饒速日命を祭祀して天照神または天照大神と奉称せるは旧事本紀の故実を体し神威の宏大無辺なるを敬仰せるに依る所なりと伝ふ。(福岡県神社誌 原文まま)
5 射手引神社、柿木
射手引神社
神功皇后
住吉神
柿木は、稲荷神
(「射手引神社 ~神功皇后と高良神の熊襲退治~」)アメブロの記事
6 冷水峠
伝承では、神功皇后と高良神
側の大根地山の大根地神社
天神地神と、稲荷神
(祀られてるのは須佐之男命と大市姫命。
稲荷神社なので、本来は稲荷神である饒速日尊と市杵島姫命。)
→声が聞こえる。下はその時の。
大根地山に神を召喚したのは、神功皇后。
(「二つの伝承 7 ~冷水峠~」)
7 脊振山
脊振神社
市杵島姫命(弁財天)と毘沙門天
下宮、田心姫神、市杵島姫命、瑞津姫命、弁財天、不動明王
******************************
これらの神を並べます。
1 大己貴神
2 誉田別命、五十猛命
3 高良神
4 饒速日命、八幡大神、春日大神、応神天皇、天児屋根命、住吉三神、鹿島神、日吉神、貴船神など。
5 住吉神、稲荷神、歳神(稲荷神なので須佐之男命と大市姫命ではない)
6 高良神、稲荷神(歳神)
7 毘沙門天
1 宗像三神
2 玉依姫
3 豊比咩、市杵島姫命
4 瑞津姫(宗像三神の一柱)
5 神功皇后
6 神功皇后、(市杵島姫命)
これらの神は、すべて饒速日命と、御炊屋姫にたどり着いています。
故に、共に祀られていたのでした。
以下、リンク。
御炊神=御炊屋姫=豊受大神。
建葉槌神=織物の神=瀬織津姫=御炊屋姫=市杵島姫命=弁財天
☆天照大神=饒速日命=大物主神=天火明命=櫛玉彦=穂雷神=高良玉垂神=住吉大神=八幡大神など
☆豊受大神=宇迦之御魂神=市杵島姫命=豊比咩大神
宗像三女神=市杵島姫命=神功皇后=御炊屋姫。
五十猛命=高良神(饒速日命)であり、
甕依姫=宝満大神(玉依姫)=神功皇后です。
< 祀られる神々の名 >
天照宮のように多くの神の名が祀られてる宮について。
その一つに奈良の登弥神社があります。
ここも登美饒速日命が祀られる社。
東本殿 高皇産霊神 誉田別命
西本殿 神皇産霊神 登美饒速日命 天児屋根命
摂社
祓殿社 瀬織津比売 速秋津比売 気吹戸主神 速佐須良比売神 表筒男神 中筒男神 底筒男神
豊穂神社 大日霎命 豊受比売神 天宇受女神
山室神社 大物主神 菅原道真
荒神神社 大山祇神 庭高津日神
比良神社 猿田彦神 大己貴神 八重事代主神
すべて、彼らです。(菅原道真公以外)
二つの社は饒速日命と御炊屋姫を祀る。
これらの神は、名を替えられた彼らであることを伝えているのです。
神の名の多さは、神の軌跡を伝えようとしていることに他なりません。
そして、この社にありました。
彼らは「祓いの神」でもあったのです。
祓殿社、瀬織津比売、速秋津比売、気吹戸主神、速佐須良比売神、表筒男神、中筒男神、底筒男神
それは彼らが、「イルヰ(異類)」「羽白熊鷲」退治をしていたからです。
魔を祓う。
山々で神事を行い、結界を張った。
その彼らの「働き」から、祓いの神の名が作られたのです。
彼らの功績。
信仰する一族の名。
土地の名。
職業の神。
と名を替えられた彼らを記したものが紀記なのです。
もう一つ、1の英彦山の神について。
( つづく )
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