結界 ~祓いの神 10 終章~
続きです。
彼らのいた筑紫には結界がありました。
筑紫三山を起点とした結界。
(「結びの山 その7 ~線上~」)
飯盛山、若杉山、基山です。
まるで海へと向かう形のような。
その海側のライン。
(当時の海岸線です)
飯盛山と若杉山を結んだ線のちょうど真ん中に、神社があります。
(☆→結びの山 終章 その21 ~黄泉の大岩・くなどの神~)アメブロの記事*1
「熊野道祖神社」
そこは塩原。
塩を作っていたという標高5mの当時の海岸線です。
御祭神は、イザナギ神、久邪斗(くなど)神。
八街(やちまた)比古神、八街比売神。
(八街の神は、猿田彦神=饒速日命)
くなどの神は、又の名を塞其黄泉大神(塞にいます黄泉大神)。
イザナギが、黄泉とこの世の境に置いたという大岩を象徴しているという神。
黄泉との境にあり、黄泉の者が来ないようにしているのです。
この神社は、「境内の木を学校を作るために伐採しようとしたとき、何人もけが人が出て切ることを止めた」と言われてます。(昭和の話)
場所を移すことを良しとしない、この場所にあってこその社。
また、上の図のオレンジ色のラインは、記紀にある「真の道」です。
「この国は韓国に向かい、笠沙の岬まで真の道が通じていて、
朝日のよく差す国、夕陽の照る国である。それでここはとてもよい国である」
(Wikipedia 「天孫降臨」より)
*「真の道」を創り上げている各神社は、上の記事へ。
*「笠沙」の解説あり。
「真の道」は、これを強化するためのものではないか。
神の力で後ろから押さえているかのよう。
この場所は、くなどの岩。
「黄泉の国」との境です。
まるで、海から来る「モノ」を防ぐ道返之岩(ちがえしのいわ)。
道返之神は、まさに岐那戸神(くなどのかみ)です。
「熊野道祖神社」の場所は、特殊な場所にありました。
筑紫三山が作る結界の、海に面した方のラインの真ん中
「真の道」と交わる場所
神の守り。
これは人に対しては効果ありません。
でも、今でも機能しているのです。
<力場>
アメブロの下記の記事に天澤さんがコメントをくださいました。
(「結びの山 その10 ~線上~」 )
(この線の真ん中の塩原という所が)
熱く感じる。
外側からの何かに向け
「踏ん張っている」ように見えるので
力場みたいなものが在るのかも知れません
自分も気になっていたその場所、調べたら上の神社があったのでした。
動かしてはいけない社の位置。
未だに作用している力場。
筑紫三山の結界は、「彼ら」が作った物です。
故に彼らが祀られているのです。
三山の神
☆飯盛山(飯盛神社)
伊邪那美命。
宝満神(玉依比女命、神功皇后)
八幡大神。
☆若杉山(太祖宮)
伊弉諾神
天照皇大神 志賀大神 住吉大神
八幡大神 聖母大神 宝満大神
☆基山(荒穂神社)
瓊々杵尊
鴨大神 八幡大神 宝満大神 春日大明神 住吉大明神 五十猛命
☆大己貴命=饒速日命=高良神=住吉大神=志賀大神=天照大神=鴨大神=八幡大神=五十猛命
☆宗像大神=市杵島姫命=御炊屋姫(櫛玉姫)=瀬織津大神(瀬織津姫)=神功皇后=豊受大神=宝満大神=聖母大神=玉依姫
すべて同じ神です。
彼らが対峙していたのは、イルヰでした。
ならば、その結界はそれに作用する。
イルヰ、異類は人ではなかったのです。
また、「祓いの神」
これらの出来事が神話の
「伊邪那岐神が伊邪那美神を求めて黄泉へ行く話」と
「伊邪那岐神の禊(祓い)」になったのです。
海に面したラインの起点。
そこには彼ら以外の、伊邪那美神と伊邪那岐神も祀られていました。
それは後に。
「祓いの神」の回、終わりです。
☆飯盛山
(「結びの山 その4 ~飯盛山登山(上宮)~」)
(「結びの山 その5 ~筑紫三山~」)
☆若杉山
(「結びの山 その6 ~太祖神社*対の社~」)アメブロの記事*1
(「結びの山 その8 ~若杉山② 太祖宮 上宮~」)アメブロの記事*1
☆基山
(「二つの伝承 1 基山のライン」)
***************************************
*1 アメブロにてココログの記事を転載しているのですが、その際に加筆したものも多いのです。
今の情報から以前の記事を見て気づいたこと(結びついたこと)や、アメブロでのコメントから繋がったことなど。
そちらは後にココログにも掲載します。
*記事内の考察や写真、イラストなどは管理人に著作権がありますので、無断使用はご遠慮ください。
最近のコメント