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« 高良大社の旧豊比咩神社* ~豊姫と神功皇后 前編~ | トップページ | 神の系譜*豊受大神 篇 4 ~祓いの神・瀬織津姫~ »

2023年4月18日 (火)

高良大社の旧豊比咩神社* ~豊姫と神功皇后 後編~

前回の続き。

高良大社の本殿に、高良神と共に祀られる豊比咩(以降、豊姫)。
合祀される前の豊比咩神社には弁天池があった。

小山にあった社の主が、弁財天であると示唆している。

 

その弁財天は市杵島姫命(宗像姫)。
御炊屋姫であり、その名は豊受大神、稲荷神(宇迦之御魂)を表す。

彼女は饒速日命の后。

高良の神である住吉神は、饒速日命であるので必然となる。

 

高良の伝承では、高良神(住吉神)と神功皇后は夫婦とあった。
本殿に共に祀られている豊姫こそ御炊屋姫であり、神功皇后だ。

 

豊姫=弁財天=市杵島姫命(宗像神)=豊受大神=御炊屋姫=神功皇后

高良神=住吉神=饒速日命。

 

< 高良大社の二柱 >

伝承には二柱は夫婦。

(大阪住吉大社の伝承でも二柱は夫婦。)

神秘書には、二柱が共に高良山で暮らしたことが記されている。
参道の階段を上がる途中に、二柱の痕跡があった。

Screenshot_202304171529522

背くらべ石。

神功皇后が三韓征伐の折りに、戦勝占った。
このすぐ側に、

Screenshot_202304171529562

馬蹄石。

高良の神を乗せた馬が足跡をつけたと言われる石。

 

< 馬蹄石 >

 

寄り添うようにある、二つの伝承石。

これらは、「その伝えの通り」ではないことは明白だ。

この社の神の縁を語るものであり、二柱が縁ある者であることを示唆している。

 

宝満山にも「馬蹄石」があった。
Screenshot_202304171530002
(宝満山の馬蹄石)
玉依姫が乗った馬が付けたとされているが、宝満山の玉依姫は神功皇后。
宝満宮竈門神社の御祭神は、玉依姫と共に神功皇后(と、八幡神)。(*1)

Screenshot_202304171530032

(宝満山*上宮)

だが、その山中にある伝承はすべて彼女のもの。
かの山の神は、彼女であることを物語っている。

☆→宝満宮竈門神社 ~神功皇后の鬼退治 ➁~)アメブロの記事

 

宝満山と高良さんは筑紫を代表する霊山であり、共に神が住まうと人々に愛されてきたお山。
二つの山の神は同じなのだ。

では、高良山と宝満山にある「馬蹄石」は、偶然ではないことが分かる。
境内(山)にある謂れのある物は、すべて御祭神にまつわるものであると言える。
そこに無意味にあるわけではなく、彼らへと繋げる為のもの。

 

高良山の参道には、社があった。

Screenshot_202304171530082(伊勢天照御祖神社)

高良大社の参道にある摂社。
高良神が饒速日命であり、天照であるからここにあるのだ。

Screenshot_202304171530112

久留米市内にある伊勢天照御祖神社(大石神社)。

彼が天照国照彦天火明命(饒速日命)の神名で祀られている。

Screenshot_202304171530152

高良大社の伊勢天照御祖神社とこちらの神社は、同じ名であり同じ神を祀るもの。

高良の神は饒速日命であると、高良大社にある「伊勢天照御祖神社」は告げている。

社に配祀の神は夫婦神と同神である。
(この場合、高良神と天照=伊勢天照御祖神社の饒速日命)

☆→二つの伝承 8 ~五十猛神と甕依姫~


< 神との縁 >

*境内(山)にある謂れのある物は、すべて御祭神にまつわるもの。

では、もう一度、前回の旧豊比咩神社の周辺の地図。

Screenshot_202304171530182

   (地図はYAMAP)

☆4 下社(祇園さん)
☆3 祇園山古墳(卑弥呼の墓比定地)
☆1 旧豊比売神社社地。

☆高良神が手を洗ったという伝承。

山中にあった、

☆馬蹄石
☆背比べ石
☆伊勢天照御祖神社

(厳島神社は他にもある)

 

☆ 2の横にある鳥居マークの高木神社。

高木神も彼です。(*2 下記にて)

 

これらすべては、高良神に繋がるものであるのだ。
高良神は住吉神である饒速日命。
共に祀られる豊姫は、神功皇后である御炊屋姫。

 

そこへたどり着いたのは、高良神(住吉神)と神功皇后が夫婦だという、神秘書の記述があったから。

かの書は真実を告げていた。

すべての糸が一つの元へ。
それは真実であるからだ。


          *

 

彼女は、豊受大神でもあった。
豊国の姫とは、彼女の事。

今の豊前豊後の神。
それが神功皇后でもあった。



次回、この続き。

*****************

今は誰も祈ることのない神聖であったはずの地。
社の跡は、何も建てられられないと聞く。

 

でももしかすると、これは彼女が望んだことなのかも。
今は高良大社の本殿の中に、彼と共に祀られている。

 

( つづく )

 



*1 宝満山の玉依姫
玉依の名は、神の魂の依り代のこと。

「神武天皇の母」ではない。
(神武天皇も饒速日命と同神。玉依姫が母とは、彼女との「縁」を表している。

*2 高良大社の高木の神と英彦山の神
高良の神が高木の神を追い出したとされるが、英彦山(元々、饒速日命と宗像三神)と同じく(天忍穂耳神に譲った)、彼の別名であった。

追い出した、名を変えたは、同神を表す。

 

そもそも、日本のほとんどの神は彼らから派生していた。

(あらゆる神は彼らに繋がる)

 

 

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