神の系譜*豊受大神 篇 5 ~女神・天照~
続きです。
神功皇后は、豊受大神、瀬織津姫、市杵島姫命(宗像大神)、御炊屋姫。
後の為政者により、女神天照とされたのも、彼女。
1< 女神・天照の名>
女神・天照には別名があった。
撞賢木厳御霊天疎向津姫(つきさかきいつのみたま あまさかるむかつひめ)。
意味は、
*神との境をつき(斎き)、響かせる御魂
*天(日の神)では無く、神に向かい合っている者
その名はあくまでも(日の)神ではなく、神に仕えるもの。
厳御霊から、厳島の神である市杵島姫命(宗像大神)。
また、向津(神と向かい合うもの)は、神の妻を意味する。
これらから、女神天照は市杵島姫命であり、宗像大神だ。
またこの名、神功皇后が香椎宮にて神がかりした時に伝えて来た名だという。
彼女は同神であるので、二柱の関わりを表している。
2<御炊屋姫と瀬織津姫の名>
「儺の国の星」より。
物部の子孫である真鍋大覚氏による、那珂川に伝わる古来の星の名を集めた本。
そこに「炊屋星(かしきやぼし)」についてあった。
織姫=炊屋(かしきや)。
織女の名から、女王、后妃、巫人をも表す名に繋がる。
御炊屋姫の名は、織姫をも意味していた。
(瀬は住吉三神が海の神(水の神)であるから、対をなす瀬織津姫。)
(☆→御炊屋姫と瀬織津姫の名の意味 ~「儺の国の星」の炊屋星~)
前回の祓いの神である、住吉神と瀬織津姫に繋がる。
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1 女神天照の名は、厳島の神、市杵島姫命(宗像大神)を意味する。
2 炊屋(かしきや)は、織姫=瀬織津姫を意味し、女王、后妃、巫人をも表す名に繋がる。
(☆→神の系譜*豊受大神 篇 1)より
3 御炊(みかしぎ)は、御膳津神(みかつかみ)であり、豊受大神、宇迦之御霊を意味する。
4 御炊屋姫は、弁財天、市杵島姫命(豊受大神)。
(☆→神の系譜*豊受大神 篇 2)
(☆→神の系譜*豊受大神 篇 3)より
5 高良神(住吉神)の后は神功皇后であり、豊姫、弁財天、市杵島姫命と同神。
6 筑紫の伝承から、甕依姫とも同じ。
7 弁財天から天河弁財天=内宮の女神=瀬織津姫
(☆→御炊屋姫を追って 11 ~広瀬と弁財天と女神の天照~)
以上から、
神功皇后=御炊屋姫=弁財天=市杵島姫命=宗像大神=瀬織津姫=甕依姫
< 豊玉姫 >
豊姫は、豊玉姫でもあった。
筑紫には、豊姫が海神から干珠満珠をもらい受けるという「磯羅舞」が伝わる。
*これは山幸彦海幸彦や浦島太郎などの元の話。
(☆→八大龍王と弁財天 2 ~神功皇后伝承~)アメブロの記事
高良神は住吉神であり安曇磯良神であり、饒速日命。
海神(龍神)は彼自身。
彼が饒速日命であるから、干珠満珠は彼が所有していた十種神宝の生玉死返玉のこと。
(以下、詳細)
(☆→神の系譜 4 ~月読神の十種神宝~)
高良神が月神とされるのは、海の水の満ち引きを操るからであり、彼らの治水工事をも表す。
その工事の一つ、奈良の古代湖の水を引いたのは、三輪の神である大物主神(饒速日命)。
亀石の伝承から、彼に繋がり、同神の名の中に天照、豊玉彦の名があった。
それと対をなす豊玉姫の名も。
彼女が、筑紫の「磯羅舞」の豊姫であり、高良神の后であった神功皇后。
(詳細は以下のシリーズ)
(☆→古代*奈良湖と裂田溝 1 ~亀石の伝承~)
また、奈良湖の水を引いたことにより、大和騒乱が鎮まったと考えられることから、3世紀頃のことと推定される。
卑弥呼の時代であった。
もしかすると、「卑弥呼が人前に姿を現さなかった」のは、彼女はその後大和にいなかったからかもしれない。
彼女は宗像大神。
もしかすると、「卑弥呼が人前に姿を現さなかった」のは、彼女はその後大和にいなかったからかもしれない。
彼女は宗像大神。
饒速日命と共に、筑紫へと移動しているのだから。
(例え、何度か戻っていたとしても)
筑紫ではあんなに登ってる山に、大和では一つも登っていないのだ。
山の上に神がおられる。
そう感じたら、登り続けるはず。
< 月神 >
籠神社には、天照国照彦火明命(饒速日命)と市杵島姫命が並ぶ絵馬がある。
その絵馬が全ての答えに繋がる。
伊勢の下宮の神は、籠神社から来た月神。
伊勢の神(天照)が独り身だと寂しいからと呼んだとされる。
しかし、下宮の神は豊受大神であり、彼女は月神ではない。
後の時代に天照の入れ替わりが起こっており、それを示唆しているだ。
籠神社の神は、彦火明命(天照国照彦火明命)。
相殿に、豊受大神、天照大神、海神(わたつみのかみ)、天水分神(あめのみくまりのかみ)
彼は、海神、志賀神、住吉神、天照でもあった。
(日と月と海の神)
籠神社の「月神」は饒速日命自身。
彼である高良神は月神と呼ばれる。
つまり、伊勢の神は、籠神社の彦火明命である饒速日命。
伊勢は古来、磯宮で磯神(=石上)。
高良神は安曇磯良神であり、同神なのだ。
豊受大神は市杵島姫命である宗像大神であった。
その宗像姫は北部九州の神。
筑紫の伝承には、大己貴神と宗像神が共に異類を退治するものがある。
大己貴神が大物主神であり、饒速日命。
異類退治が「祓い」であり、ゆえに彼らは祓いの神、住吉神と瀬織津姫でもあるのだ。
*記事内の考察や写真、イラストなどの無断使用はご遠慮ください。
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今更ながら始めました。
古代や神のこと、少しずつつぶやきます。
小分けなので分かりやすいかもです
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