高良玉垂宮神秘書 5 ~再臨の神*高良神と現人神~
続きです。
< 現人神 >
高良神が記したという文がある。
大菩薩御記文
九国高良の麓の為依り、我九国人の慇(あわれみを)もらさず。
敵軍滅ぼさんと思わば者、味方の先鋒なりて供に戦う。
物部を去って、肉身神秘□他にすることあれば、この山共にもって我滅亡たり。
物部を続かせずは、我左右へ寄ることなかれ
我兜率の内いんともいえり*、我ために心さしあらん人は、高山に登りて、むこはらをたたいて祈れ
「高良玉垂宮神秘書より」
上記の緑文字は下記に。
*いんともいえりは、”隠とも云えり”であろう。
兜率天は住吉四神(父と三神)が地上に下りてくる前におられた所。
父である住吉大明神(ウガヤフキアエズ)が戻った地である。
(全て同神)
では”兜率天に隠れたとしても”である。
この場合は、”崩御したとしても”との意味になる。
では、その後に続くのは「現れる、戻ってくる」となろう。
更に高良神と同神の伝承などから繋がる。
☆天照
神話では岩戸に隠れ、開かれた時に再び現れる神。
(男天照から、女神天照への交代も示唆)
☆住吉神
元宮の那珂川の現人神社には、国の大事の際、人の前に姿を現し、神通力をふるう神とある。
現人神の由緒は、人(神功皇后)の前に初めて現れた神であるが、それも意味している。
ならば、上記大菩薩御記文の意味する所は。
高良神は九州人の憐みをもらさず、敵国を滅ぼさんと思う者の先鋒になり共に戦う。
(そのような状況になった時)高良の神が崩御したとしても、祈るものがあれば戻ってくる。
国の大事の時の再臨を預言しているのだ。
高良神と住吉神と天照。
同神であるから繋がる。
それが重要なことであるから、神の姿を変えられても残されている。
< 神の名 >
神秘書には神の名が並ぶ。
厳島大明神 竜神
宗像大明神 水神
皇后の妹二人おわします。
一人は宝満大神。
一人は河上大明神となりたまう。
宝満宮竈門神社には、神功皇后と玉依姫。
玉依姫は筑紫神社や周辺の伝承から、白日別である高良神と共にしていた神功皇后と分かっている。
(☆→筑紫神の伝承)
河上大明神とは、佐賀の川上の地名にある與止日女神社(別名が河上神社)のことであり、御祭神の淀姫。
神功皇后の妹とされており、豊姫と同神。
豊姫は高良大社の本殿に合祀=后の神功皇后である。
厳島の神(女神の天照)=宗像神=御炊屋姫。
彼女は、饒速日(=高良神)の后。
女神たちは全て同神となる。
( つづく )
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